「薬を飲むほどじゃないけど、ずっと体調がすぐれない」
「鍼灸って本当に効くのかな?」
そんな悩みや疑問を抱える方に向けて、今回は実際に経絡治療を受けた30代女性のリアルな体験レポートをご紹介します。
慢性的な不眠、冷え、全身のだるさに悩んでいた彼女が、経絡治療を通してどのように体が変わっていったのか?
初診から3ヶ月間の記録をもとに、具体的な内容と感想をお届けします。
【体験者プロフィール】
- 年齢・性別:32歳・女性
- 職業:デスクワーク中心の事務職
- 主訴:不眠、冷え性、朝のだるさ、気分の落ち込み
- 西洋医学での診断:特に異常なし
- 通院頻度:週1回ペースで計12回(3ヶ月間)
【1回目】初診と問診:今までと違う“見られ方”に驚き
まずは丁寧なカウンセリング。
不眠のことだけでなく、食事や生理、気分、生活習慣まで詳しく聞かれました。
さらに驚いたのが脈診と舌診、腹診。
「脈が細くて弱いですね。気血が不足していて、肝と脾のバランスが崩れています」と言われ、“自分の体質”という視点に初めて気づきました。
▶ 診断法の詳細 → 脈診・舌診・腹診の基本と経絡治療への応用
施術は太衝・三陰交・足三里などにやさしく鍼を打ち、背中には温灸。
まったく痛くなくて、むしろぽかぽかして眠くなるほどでした。
【2〜4回目】なんとなく眠れるように。不思議な安心感
通い始めて2週間後、「気づいたら朝まで眠れていた」日がありました。
まだ毎日ではないけれど、寝つきにくさと夜中の覚醒が少しずつ改善。
体全体がほぐれてきて、「ゆるむ」「抜ける」感じがありました。
この時点で気づいたのは、症状だけでなく“自分自身と向き合える時間”になっていること。
【5〜8回目】冷えが軽減。朝の目覚めもスムーズに
生理前の冷えやむくみがラクに。
朝起きるのがつらくて毎日スヌーズを3回押していたのが、目覚まし1回で起きられるように。
施術では「脈が少し太く、しっかりしてきましたね」と言われ、自分でも**“エネルギーが戻ってきた”実感**が。
この時期は、三陰交・関元・太渓など、婦人科・冷えに強いツボ中心の施術でした。
【9〜12回目】体調だけでなく、気持ちが安定してきた
1ヶ月以上、不眠の症状が出なくなりました。
また、生理前の情緒不安(イライラ、落ち込み)も穏やかに。
とくに印象的だったのが、「感情の波が小さくなった」こと。
気がつくと、日中にイライラしたり焦ったりすることが減っていました。
先生に聞くと、経絡治療は「心」と「身体」の両方に作用するとのこと。納得です。
【まとめ】3ヶ月経って感じた変化と気づき
Before(施術前) | After(3ヶ月後) |
---|---|
毎日寝つけず途中で起きる | 寝つき◎、朝まで眠れる日がほとんどに |
足先が冷えてつらい | ぽかぽかと暖かく、冷えを感じにくい |
体が重く朝起きられない | 目覚めが軽く、午前中も元気に |
情緒不安定・イライラ | 気分が安定し、前向きになった |
経絡治療は、症状を追うのではなく、“その人自身”を整えてくれる療法。
施術のたびに、自分の体を労わる時間になり、「本来の自分に戻る」サポートをしてくれたように感じました。
経絡治療を始めたい方へ|まず試してほしいこと
- ✅ 不調があっても「異常なし」と言われている方
- ✅ 病院では改善しない体質を変えたい方
- ✅ 自然な方法で体と心を整えたい方
そんな方には、ぜひ1回だけでも体験してほしいと思います。
それだけで「整う」感覚に気づけることがあります。
▶ 施術フローの解説 → 経絡治療の施術フロー|初診からアフターケアまで解説
▶ 自分に向いているか? → 経絡治療が向いている人・向いていない人の特徴とは?
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