経穴経絡を楽しく覚える方法8選
鍼灸師・あんま指圧マッサージ師を目指す学生にとって、ツボ(経穴)経絡を覚えることは非常に重要です。効果的なツボの学習方法を身につけることで、実際の臨床においても自信を持って施術が行えるようになります。以下では、各先輩鍼灸師が実践したツボを覚えるための具体的なコツを紹介します。
1. ツボの位置を実際に触って確認する
ツボの位置を覚えるためには、実際に自分や他人の身体に触れて確認することが大切です。人体模型や教科書の図だけでなく、自分の体を使ってツボの位置を確認することで、より実感を持って覚えることができます。
2. 覚えやすいグループに分ける
ツボは体の各部位に散在しているため、部位ごとや特定の経絡ごとにグループ化して覚えると効率的です。例えば、前腕のツボ、下腿のツボ、背部のツボなどに分けて学習すると整理しやすくなります。また、背部兪穴などは隣同士のツボの配置なども合わせて覚えると覚えやすいです。
3. 語呂合わせやイメージで覚える
語呂合わせやイメージを使ってツボの名前や位置を覚える方法も有効です。例えば、「肩井(けんせい)」を覚える際には、「肩の井戸の位置」とイメージすると覚えやすくなります。自分なりの覚え方を工夫してみましょう。また、ツボの語源を覚えると覚えやすいです。
4. 定期的に口にだして反復練習をする
一度覚えたツボも、口に出して発生しながら定期的に反復することが大切です。一気には覚えるのは難しいので反復して定期的に復習することで、記憶が定着しやすくなります。フラッシュカードやツボを描いたポスターを活用して、日常的に目にする環境を作ると良いでしょう。
5. 同級生などとグループでの学習
同じ目標を持つ仲間と一緒に学習することで、効率が上がります。お互いにツボの位置を確認し合ったり、クイズ形式で出題し合ったりすることで、楽しく学ぶことができます。
6. オンラインリソースの活用
インターネット上には、多くの鍼灸学習サイトや動画が公開されています。これらを活用して、視覚的にツボの位置や施術方法を学ぶことができます。例えば、YouTubeで「鍼灸 ツボ 学習」と検索すると、多くの解説動画が見つかります。
7. 専門書や参考書の利用
質の高い参考書や教科書を使うことで、体系的に学ぶことができます。おすすめの参考書を解説しているこちらのリンクも参考にしてください。
8. 鍼灸名人が弟子の学生に教えた方法
京都にある猪飼鍼灸の猪飼祥夫先生が入学仕立ての鍼灸学生に見学を許可する条件がユニークだったのでご紹介します。それが、経穴経絡の教科書にある図をトレーシングペーパーで全部写してきたら見学を許すとのものです。経穴は名前だけ覚えても意味がない、どの様な場所にあるのかその皮下にある筋肉や神経も合わせて総合的に理解し初めて経穴経絡がわかるというものです。
また、トレーシングペーパーに写す作業は、地味で手間なので、繊細で忍耐のいる鍼灸技術習得のメンタルも養えるそうです。
ツボは鍼灸師への第一歩 経穴経絡を好きになって欲しい
ツボを覚えるためには、実際に触って確認することや、グループ化、語呂合わせ、定期的な反復練習、グループでの学習が効果的です。これらの方法を組み合わせて、効率的に楽しく学習を進めてください。また、ツボを覚えるのは記憶勝負のところもあります。授業前に予習しておくと他の授業の理解も高まり鍼灸学を学ぶのが楽しくなります。鍼灸師としての第一歩をしっかりと踏み出すために、楽しくツボの学習に力を入れてください。