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鍼灸小話
鍼灸師のための内臓解剖学⑰:肺腎の関係 ― 呼吸と代謝のリズムをつなぐ臓腑調整
はじめに 東洋医学では「肺腎相生(はいじんそうせい)」という考え方があり、肺が「気の上流」、腎が「気の下流」として、互いに呼吸と代謝の循環を支え合っています。肺は呼吸によって外界の「清気」を取り込み、腎はその気を全身に循 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑯:心腎の関係 ― 精神と身体をつなぐ深層のバランス
はじめに 心と腎は、東洋医学で「上焦(精神)と下焦(生命力)」を結ぶ二つの極として捉えられます。心は火の性質をもち、精神活動や血流を司り、腎は水の性質をもち、精・生命エネルギー・体温を保持します。 この二者のバランスが取 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑮:脾腎の関係 ― 水分代謝と免疫を支える臓腑連携
はじめに 東洋医学において「脾腎関係」は、身体の水分代謝・免疫・代謝の基盤を支える重要な概念です。脾は飲食物を「気・血・水」に変換する源であり、腎はその「水」を貯蔵・排出し、体の温度とバランスを維持します。 この二者の連 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑭:肝腎の関係 ― エネルギーと回復力を支える臓腑の連携
はじめに 東洋医学では「肝腎同源(かんじんどうげん)」という概念があり、肝と腎は「血」と「精」を通じて互いに支え合う関係にあるとされています。肝は血を貯え流れを調え、腎は生命エネルギー(精)を蓄え成長と回復を支えます。 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑬:肝と心の関係 ― 感情と循環をつなぐ東洋医学的メカニズム
はじめに 東洋医学では、「肝は疏泄を主り、心は血脈を主る」とされ、両者は気血の流れと精神活動を司る密接な関係にあります。現代医学的にも、肝臓は代謝と血液貯蔵を担い、心臓は全身循環を維持する要。ストレスや感情の変化は、自律 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑫:心肺の連携 ― 呼吸と循環がつくる生命リズム
はじめに 心臓と肺は胸腔内で隣接し、生命維持に欠かせない呼吸と循環の二大システムを構築しています。肺は外界から酸素を取り入れ、心臓はその酸素を含む血液を全身へ送り出す。この二つの臓器は絶えず協調し、「息」と「血流」という […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑪:肝脾の連携 ― 「血」と「気」のバランスを保つ内臓の調和機構
はじめに 肝臓と脾臓は、東洋医学において「気血の調整」を担う二大臓器として密接に連動しています。肝は「疏泄(そせつ)」を司り、気の流れを調え、情緒を安定させる働きを持ちます。脾は「運化(うんか)」を司り、飲食物から気血を […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑩:脾臓と消化吸収 ― 「気血生化の源」を支える臓器構造
はじめに 東洋医学において「脾」は“気血生化の源”とされ、飲食物から得た栄養をエネルギー(気)と血液に変換する臓器です。現代解剖学でいう脾臓(spleen)は、左上腹部・胃の背後に位置する小臓器で、免疫・造血・古い赤血球 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑨:肺と呼吸器系 ― 酸素と「気」を巡らせる呼吸の臓
はじめに 肺は、呼吸を通じて酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出する臓器であり、東洋医学では「気を司る臓」として全身のエネルギー循環に深く関わります。 現代解剖学では、肺は胸腔の左右に位置し、心臓を囲むように配置されています […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑧:心臓と循環器系 ― 「気血」を巡らせる生命のポンプ
はじめに 心臓は、全身に血液を送り出す「気血の中心」であり、東洋医学でも“心は神を蔵す”とされ、精神活動や情動と深く関わる臓器です。 現代解剖学的には、心臓は横隔膜のすぐ上、縦隔の中央に位置し、一日に約10万回拍動しなが […]
