「顔に鍼を刺すって、ちょっと怖そう…」
「どこに刺すの?どんな効果があるの?」
美容鍼灸に興味はあっても、具体的に“どこにどう効くのか”がわからないと、不安になりますよね。
今回は、美容鍼灸でよく使われる顔の代表的なツボ(経穴)を10個ご紹介します。
それぞれのツボがどんな悩みに効くのか・どこにあるのかを、やさしく解説していきます。
1. ツボ(経穴)ってなに?美容とどう関係があるの?
ツボ(経穴)は、東洋医学において 気や血が流れるルート(経絡)上にあるポイントです。
身体には約360以上のツボが存在し、その一部は美容目的でもよく使われます。
顔のツボは、主に次のような目的で刺激されます。
- 血行促進 → むくみ・くすみ対策
- 筋肉の引き締め → リフトアップ効果
- 自律神経の調整 → ストレスケア・肌荒れ予防
美容鍼灸では、これらのツボに髪の毛ほどの細い鍼を刺して、やさしく働きかけます。
2. 美容鍼灸でよく使われる顔のツボ10選
ここからは、代表的な美容ツボを1つずつ紹介していきます。
① 攅竹(さんちく)
場所: 眉毛の内側のくぼみ部分
効果: 目の疲れ、クマ、まぶたのたるみ対策
パソコンやスマホによる目の酷使で固くなりやすいポイント。
眼精疲労からくるクマやくすみに効果的です。
② 四白(しはく)
場所: 黒目の下、頬骨のくぼみあたり
効果: 顔のむくみ、クマ、リフトアップ
顔全体の血行を促進するツボ。
むくみを取り、目の下のくすみやたるみにアプローチできます。
③ 迎香(げいこう)
場所: 小鼻のわき(ほうれい線の外側)
効果: 鼻づまり、ほうれい線、口角下がり
鼻まわりの血行改善に加え、口元のたるみにも働きかけます。
笑顔がつくりやすくなることも。
④ 地倉(ちそう)
場所: 口角のわき、ほうれい線の始点
効果: 口元のたるみ、口角アップ
頬を支える筋肉に作用するツボ。
リフトアップや左右差の改善にも使われます。
⑤ 顴髎(けんりょう)
場所: 頬骨のいちばん高いところの外側
効果: たるみ、リフトアップ、小顔効果
頬の中心にあるツボで、筋肉を引き上げる働きがあります。
フェイスラインの引き締めに◎
⑥ 太陽(たいよう)
場所: 目尻とこめかみの中間あたり
効果: 目の疲れ、目尻のシワ、頭痛
疲れ目やストレスによって凝りやすい場所。
目元のリラックスや睡眠の質向上にもつながります。
⑦ 承漿(しょうしょう)
場所: 顎の中央、唇のすぐ下のくぼみ
効果: 二重あご、顎下のたるみ
顎まわりの脂肪や筋肉にアプローチし、フェイスラインを引き締めます。
⑧ 頬車(きょうしゃ)
場所: 耳の下、顎のラインに沿ったくぼみ
効果: 口元のたるみ、エラ張り、小顔ケア
咀嚼筋(そしゃくきん)をゆるめて、エラ張りを緩和することができます。
⑨ 印堂(いんどう)
場所: 両眉の間(“第三の目”のあたり)
効果: 自律神経の安定、ストレス緩和、肌荒れ対策
自律神経やホルモンのバランスを整えることで、肌荒れや睡眠の質の改善にもつながるツボです。
⑩ 上星(じょうせい)
場所: 額の中央から少し上、髪の生え際
効果: 額のシワ、ストレス、不眠
額の緊張をやわらげ、前頭部のリラックスに効果的です。
額のシワやイライラ、眠れない夜におすすめ。
3. ツボ刺激の方法|鍼だけじゃない
ツボは、美容鍼灸のように鍼を刺す方法以外にも、指圧・温灸・ローラーなどで刺激することも可能です。
自宅でできるセルフケア例:
- 中指でやさしく円を描くように押す(5〜10秒程度)
- 蒸しタオルや温灸器であたためる
- 美顔ローラーで軽くなぞる
ただし、過剰な刺激は逆効果になる場合もあるため、毎日少しずつ、無理のない範囲で継続するのがポイントです。
おわりに|ツボを知ると、美容鍼灸がもっと楽しくなる
「鍼はちょっとこわい」と感じていた方も、ツボの場所や働きを知ると、美容鍼灸がぐっと身近に感じられるはずです。
それぞれのツボには意味があり、目的があります。
美容鍼灸は、単に顔に鍼を刺すのではなく、一人ひとりの悩みに合わせて“的確なツボ”を選ぶことで、より高い効果を発揮します。
ツボを知ることは、自分の体と肌を理解する第一歩。
自宅でのケアにも活かせますので、ぜひ今日から1つずつ覚えて、日常に取り入れてみてくださいね。
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