日本鍼灸大学 
はじめに：スポーツ中の花粉症、どう対策する？
屋外でスポーツをする人にとって、花粉症の時期は大きな試練です。鼻水やくしゃみ、目のかゆみがあると集中できず、思うようなパフォーマンスが発揮できません。しかし、適切な対策を行うことで、運動中の不快な症状を軽減することが可能です。本記事では、スポーツ時に実践できる花粉症対策を詳しく紹介します。
1. 花粉症がスポーツに与える影響
1-1. 呼吸器系の影響
花粉が鼻や喉に付着すると、次のような呼吸器系の症状が現れることがあります。
- 鼻づまり：十分に酸素が吸えず、息苦しくなる
- 喉のイガイガ感：喉が炎症を起こして呼吸がしにくくなる
特に、ランニングやサッカーなどの持久系スポーツでは、呼吸器の不調がパフォーマンスに大きな影響を与えます。
1-2. 目のかゆみ・視界の影響
目に花粉が付着すると、かゆみや涙が止まらず、視界がぼやけることがあります。
- 視界不良によるパフォーマンス低下
- ボールを追うスポーツ（テニス、バスケットボールなど）ではプレーに支障をきたす
2. 運動時に実践したい花粉症対策
2-1. マスクを正しく着用する
運動中にマスクを着用することで、花粉の吸入を防げます。しかし、息苦しさを感じにくい、スポーツ用マスクを選ぶことがポイントです。
スポーツ用マスクの選び方
- 通気性が良いもの
- 花粉をブロックできるフィルター機能付き
- 耳に負担がかからないデザイン
また、マスクの着脱がしやすいものを選ぶと、運動中にストレスを感じにくくなります。
2-2. 花粉メガネやスポーツゴーグルを活用する
目に入る花粉を防ぐには、花粉メガネやスポーツゴーグルを使用しましょう。
特徴
- フード付きで目をしっかり保護
- 曇り止め加工が施されているものが最適
サッカーやバスケットボールなど、動きの激しいスポーツには、ズレにくいゴーグルタイプが向いています。
2-3. 花粉が多い時間帯を避ける
花粉が最も多く飛散するのは、午前10時〜午後3時です。この時間帯を避けてトレーニングを行うことで、症状を軽減できます。
- 早朝や夕方以降の運動がおすすめ
- どうしても日中に運動する場合は、マスクや花粉メガネで徹底的に対策する
3. 運動後のアフターケア
3-1. 帰宅後の花粉除去
運動中に衣服や髪に付着した花粉をそのままにしておくと、症状が悪化する可能性があります。
アフターケアのポイント
- 帰宅時に玄関先で衣服やバッグを払い落とす
- シャワーを浴びて髪や肌に付着した花粉を洗い流す
- 目や鼻の不快感がある場合は、抗アレルギー点眼薬・点鼻薬を使用する
3-2. 睡眠の質を確保する
スポーツ後の疲労回復には、質の良い睡眠が欠かせません。しかし、鼻づまりや目のかゆみがあると眠りが浅くなることがあります。
睡眠環境を整える工夫
- 就寝前にぬるめのお風呂でリラックスする
- 部屋を適切な温度（18〜22℃）・湿度（40〜60%）に保つ
- 空気清浄機を使用して、寝室の花粉を除去
4. 食事で免疫力をサポートする
スポーツをする人は、栄養バランスを整えて免疫機能を維持することが重要です。
4-1. 抗酸化作用のある食品を摂取
抗酸化作用を持つ栄養素は、炎症を抑える効果があります。
おすすめ食品
- ビタミンC：オレンジ、キウイ、ブロッコリー
- ビタミンE：アボカド、ナッツ類、オリーブオイル
4-2. 腸内環境を整える
腸内環境を整えることで、免疫バランスが安定し、アレルギー症状が軽減することがあります。
乳酸菌を含む食品
- ヨーグルト、味噌、納豆
スポーツ後のリカバリー食として、乳酸菌入りのドリンクやスムージーを取り入れてみましょう。
5. 持久系スポーツにおける特別な注意点
持久系スポーツでは、長時間にわたって花粉を吸い続けるため、次の点に注意が必要です。
ポイント
- 途中で休憩を取り、マスクを交換する
- 目や鼻に不快感が出たら、無理せず一旦休む
- 水分補給をしっかり行い、喉を潤す
まとめ：スポーツ中も万全な花粉症対策を！
花粉症の時期にスポーツを楽しむには、マスクや花粉メガネなどの対策グッズを活用し、運動時の症状を軽減する工夫が必要です。また、運動後の花粉除去や免疫力をサポートする食事も重要です。これらの対策を取り入れて、快適にスポーツを楽しみましょう！
🔗 関連リンク一覧
[免疫力を整える食事法｜花粉症に効果的な栄養素と食品を紹介]
花粉症に関連する記事はコチラ
👉花粉症のすべてがわかる完全ガイド｜原因・症状・治療・予防法を徹底解説
👉花粉症に効果的な鍼灸治療：自然治癒力を高めて症状を軽減
