急に関節が激しく痛み、赤く腫れたときは、「痛風だからツボを押せばよい」と決めつけず、医療機関で診断を受けてください。同じような症状は関節の感染症などでも起こり、感染が疑われる場合は直ちに診療が必要です。鍼灸やツボ押しで尿酸を排出する、発作を防ぐ、炎症を治すといった効果は確立していません。
痛風の発作とは
痛風では、尿酸の結晶が関節にたまり、突然の激しい痛み、赤み、熱感、腫れが生じます。足の親指の付け根に多いものの、足首、膝、手などにも起こります。赤く腫れた関節は痛風以外の病気でも起こるため、初めての発作や診断がはっきりしない場合は医療機関で相談してください。発作中の尿酸値だけで痛風を否定できない場合もあり、検査の時期は医師が判断します。
受診を急ぎたい症状
発熱がなくても、急に強く痛む、赤く熱を持つ、腫れる、動かしにくい関節は早急に診療を受けてください。関節の痛みや腫れに発熱、悪寒、強いだるさを伴う場合も直ちに医療機関に連絡してください。感染性関節炎など別の病気の可能性があり、感染が疑われる場合は直ちに診療が必要です。腫れた関節に鍼を刺す、お灸をする、強く押すなどのセルフケアで受診を遅らせないでください。
発作時の治療と再発予防
痛風発作には、医師が症状や持病、服薬中の薬を見て、抗炎症薬、コルヒチン、ステロイド薬などを選びます。薬の種類や量は自己判断で決めず、主治医の指示に従ってください。関節を休め、必要に応じて患部を冷やすことも痛みの緩和に役立つ場合があります。冷やす方法は皮膚を傷めないよう医療者に確認してください。
発作を繰り返す場合や痛風結節がある場合は、尿酸値を下げる薬を継続して管理することが重要です。生活習慣の見直しだけでは十分でないことがあります。アルコールや甘い飲み物を減らす、体重を適切に管理するなどの方法も、腎臓病などの持病を考慮して主治医と相談してください。水を大量に飲むことを誰にでも勧めたり、痛風の薬を自己判断で中止したりしないでください。
鍼灸の研究でわかっていること
痛風発作の痛みに対する鍼灸の研究をまとめたレビューでは、痛みの指標が改善したという報告があります。しかし、試験の規模が小さく、施術を受けたかどうかを隠せない研究が多いため、結果には偏りの可能性があります。鍼灸が尿酸値を長期に管理し、腎臓の働きを高め、再発や関節の損傷を防ぐとは確認されていません。急性発作の標準的な治療や、尿酸値を下げる治療の代わりにはなりません。
痛みが落ち着いた後に鍼灸を検討する場合も、診断、服薬、腎機能、出血しやすさを主治医と施術者に伝えてください。現在赤く腫れて熱を持つ関節への施術で様子を見ることは避けてください。
よくある質問
太渓や三陰交を押せば尿酸が下がりますか?
特定のツボで尿酸が排出される、痛風発作を防げるという効果は確認されていません。尿酸値は血液検査で確認し、必要な治療を医師と決めてください。
発作中にお灸や鍼をしてよいですか?
急に赤く腫れた関節は、感染症などを含めて診断が必要です。お灸や鍼で受診を遅らせず、まず医療機関に相談してください。
痛みが消えたら尿酸を下げる薬をやめてよいですか?
自己判断で中止しないでください。発作がない時期にも尿酸値の管理が必要な場合があり、治療の変更は主治医と相談してください。






