うつ病のときの温活は、寒さを避けて心地よく過ごす工夫として考えます。体温を上げればうつ病が治る、免疫やホルモンが一定の割合で改善する、という目標にはしないでください。診察や薬、心理療法などの治療を続けることが基本です。
冷えやだるさが続く場合も、うつ病のせいと決めつけず、身体の症状や薬を含めて主治医へ相談しましょう。
冷えと気分の不調を、同じ原因と決めつけない
うつ病では、気分の落ち込みだけでなく、睡眠・食欲・身体の調子に変化が出ることがあります。ただし、冷えを感じることだけでうつ病とは判断できず、身体を温めたことだけで治療効果を評価することもできません。
いつから冷えるか、生活への影響、薬の変更などを医師に伝えてください。
無理なくできる冷え対策
- 衣服と室温:靴下や重ね着、薄い毛布などで、暑すぎず寒すぎない状態を目指します。
- 飲み物と食事:飲みやすい温度の飲み物や、食べられる食事を選びます。特定の食材や白湯だけで、うつ病や代謝の改善を期待しません。
- 活動と休息:その日の体調に合う動きと休息を選び、運動や入浴ができない日も自分を責めません。
- 負担を減らす:入浴や洗濯が難しい場合は、家族などに手伝いを頼みます。すべての習慣を毎日行う必要はありません。
予定の量を調整する考え方は、うつ病のときの予定と休養でも解説しています。
入浴は、体温を上げるために頑張らない
体調が悪い、強い疲労やふらつきがある、飲酒後などは入浴を控えます。入る場合も、熱い湯や長湯を避け、具合が悪くなれば中止してください。持病のある人は、湯温や入浴方法について医師の指示を確認します。
入浴が負担になる日は、休息を優先してかまいません。水分制限がある場合も含めて、体調に合わせた過ごし方を相談しましょう。お灸や鍼灸を併用するときは、鍼灸後の入浴と皮膚・体調の注意点を確認してください。
湯たんぽ・カイロ・お灸のやけどに注意
心地よく感じる温度でも、同じ場所へ長時間触れていると低温やけどが起こります。湯たんぽやカイロなどは取扱説明書に従い、皮膚へ長時間密着させないでください。眠っている間の使用や、感覚が鈍い部位への使用にも注意が必要です。
お灸も熱傷の危険があります。体温を上げるために刺激を強くしたり、痛みを我慢したりしません。赤みや水ぶくれなどが出たら使用をやめ、医療機関へ相談してください。
治療と相談を優先したいとき
落ち込みや不安が続く、眠れない・食べられない、生活への支障が強まる場合は、主治医や医療機関へ相談してください。温活ができてもできなくても、薬を自己判断で減らしたり中止したりしないことが大切です。
自分を傷つける差し迫った危険があるときは、一人にならず、直ちに身近な人へ伝え、救急へ連絡してください。症状と相談先の基本は、うつ病の症状・相談目安・治療の基本で確認できます。






