春は“寒暖差ストレス”で体が揺れやすい
春になると、日差しは暖かいのに朝晩は冷える。
さらに、雨の日や風の強い日で体感温度が大きく変わる。こうした寒暖差は、体にとっては意外と大きなストレスです。
「眠りが浅い」「朝からだるい」「胃腸が落ち着かない」「肩首がこる」「手足が冷える」——
春に増えがちなこれらの不調は、気合や根性では片づけにくい“調整のズレ”として出てきます。
そこで役立ちやすいのが、お灸の“温める力”。
春の寒暖差に振り回されやすい時期こそ、生活の中に「落ち着くスイッチ」を作っておくのがポイントです。
春の不調が起こりやすい理由|自律神経の“調整仕事”が増える
自律神経は、体温、血流、心拍、呼吸、胃腸の動きなどを“自動運転”で整えています。
寒暖差が大きい季節は、この自動運転が大忙しになります。
- 朝晩の冷え込みに合わせて血管を収縮させる
- 日中の暖かさで汗や体温を調整する
- 服装・室内外の温度差にも対応する
こうした調整が続くと、エネルギーを使い、疲労が溜まりやすくなります。結果として、
寝つきが悪い/途中で目が覚める/倦怠感が抜けない/胃腸が不安定
といった形で表に出やすくなるのです。
お灸が春に向いている理由|「温める=整える」入り口を作れる
お灸は、皮膚に心地よい温熱刺激を入れるセルフケア。
春の寒暖差で乱れがちな時期に、お灸が相性が良い理由はシンプルです。
- 冷えをほどいて血流を助ける
- 緊張で固まりやすい体をゆるめる
- 夜に“落ちる方向”へ切り替えるきっかけを作る
春の不調は「何かを足す」より、まずは“整う方向へ戻る時間”が必要なことが多い。
お灸は、その戻り道を作りやすいケアです。
春のお灸は「夜の温めスイッチ」でうまくいく
寒暖差で揺れやすい季節ほど、コツは“がんばりすぎないこと”。
おすすめは、夜に固定して短くやる方法です。
基本ルール
- 台座灸(市販のお灸)から始める
- 熱い痛いは不要(気持ちいい温かさでOK)
- タイミングは 入浴後〜就寝前 が相性良い
- 目安:1部位1〜3壮、合計10〜20分
「毎日完璧」より、続く最小構成を作る方が効果が安定します。
春のセルフ灸|まずはこの“2点セット”から
ツボは体質で最適が変わりますが、春の寒暖差ケアとして“作りやすい定番”を紹介します。
① 冷え・だるさ・回復感のなさが主役なら
- 足三里(疲労感、胃腸、回復力の底上げ)
- 三陰交(冷え、睡眠、整えの土台)※妊娠中は避ける
② 緊張・不安感・胸のつかえが主役なら
- 内関(不安感、胸のつかえ、気持ち悪さ)
- 神門(緊張、寝つき、気持ちのざわつき)
迷ったら、まずは「どっちが主役か」を決める。
冷え・だるさ寄りか、緊張・不安寄りか。
それだけでお灸の当たりやすさが上がります。
今日からできる「春の10分」お灸ルーティン
- 入浴(または足湯でもOK)
- 2点に台座灸(片側ずつでもOK)
- 終わったら白湯か常温の水を一口
- そのまま照明を落として“夜モード”へ
この流れは、春の寒暖差で散らかりがちな体のリズムを、毎晩少しずつ整える助けになります。
注意点|お灸の前に確認したいサイン
セルフケアとして安全に行うために、次のような症状が強い場合は医療機関での確認を優先してください。
- 胸痛、強い動悸、失神、呼吸苦
- 急な体重減少、発熱、しびれ・麻痺
- 血圧が極端に高い/低い、脈が明らかに不規則
- 強いめまい・倦怠感が続く(貧血や甲状腺などの可能性も)
また、セルフ灸は火傷・低温やけどに注意。眠気が強いときは無理せず、短時間で行いましょう。
まとめ|寒暖差の春は「温めて落ちる」を習慣にする
春の不調は、体が弱いからではなく、調整の仕事量が増える季節だから起こりやすいもの。
だからこそ、毎日少しでいいので、体に「落ち着く方向」を思い出させる時間が効いてきます。
お灸は、春にこそ使いやすい“温めスイッチ”。
夜の10分から、無理なく始めてみてください。
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