睡眠と運動の関係|質の良い眠りを導くための最適な運動習慣とは?

はじめに|運動は“眠れる体”をつくる最高の習慣

「最近、眠れない」「ぐっすり寝た感じがしない」——そんなとき、睡眠導入剤よりもまず試してほしいのが運動です。
適度な運動は、自律神経のバランスを整え、体温のリズムを調整し、心身を自然に“眠れるモード”へと導いてくれます。

この記事では、睡眠と運動の深い関係を解説し、快眠に効果的な運動習慣のコツを紹介します。


睡眠と運動のメカニズム

運動が睡眠に与える主な効果:

  • 深部体温を上げて、その後の自然な低下を促す
     → 入眠をスムーズにし、深い眠りに導く
  • 自律神経の調整
     → 運動後は副交感神経が優位になりやすい
  • ストレスホルモン(コルチゾール)の抑制
     → 不安や緊張を緩和し、眠りやすい状態に
  • メラトニン分泌のサポート
     → 特に日中の屋外運動が効果的

快眠に効果的な運動とは?

☀️ タイミング:運動は「朝 or 夕方」がおすすめ

  • 朝の運動(7〜9時):セロトニン分泌が活性化 → 夜のメラトニン生成がスムーズに
  • 夕方の運動(16〜19時):深部体温が上昇し、その後の下降が入眠を促す

※注意:就寝2時間以内の激しい運動は避けましょう。交感神経が刺激されて眠れなくなる場合があります。


💪 種類:有酸素運動がベスト

  • ウォーキング(30分前後)
  • 軽いジョギング
  • スイミング
  • ヨガ・ストレッチ
  • 自重トレーニング(スクワット、腕立て伏せなど)

※筋トレも良いですが、寝る直前は避け、日中や夕方に行いましょう。


🔁 頻度:週3〜5回を目安に

継続的に行うことで、自律神経やホルモン分泌のリズムが安定し、睡眠の質が向上します。
「毎日軽く動く」ことも快眠体質づくりのポイントです。


鍼灸視点で見る運動と睡眠のつながり

東洋医学では、「動く=気血の巡りを促す」とされ、運動によって“気の滞り”が解消されると睡眠の質も改善されると考えられています。

快眠を助けるセルフケア×鍼灸アプローチ:

方法期待できる効果
ヨガやストレッチ前にツボ押し心身のリラックスを深める
運動後にお灸(足三里・三陰交など)自律神経調整・回復促進
呼吸法×運動(深い腹式呼吸)副交感神経の活性化、ストレス低減

こんな人にこそ運動習慣を取り入れてほしい

  • 在宅勤務で運動不足になりがち
  • 不安やイライラが強くて眠れない
  • 中途覚醒が多くて睡眠の質が低下している
  • サプリや睡眠薬に頼らず自然に眠りたい

運動は無料でできる“体質改善”の手段です。運動と睡眠の相乗効果で、心と体を整えていきましょう。


まとめ|「眠れる体」は日中の動きでつくられる

質の良い睡眠を得るには、寝室環境や食事だけでなく、「日中どう過ごしたか」がカギを握ります。
日々の運動習慣によって自律神経が整い、深部体温のリズムが正常化され、心地よく眠れる“身体の土台”がつくられていきます。

まずは散歩からでもOK。
今日からできる運動習慣で、ぐっすり眠れる毎日を手に入れましょう。


睡眠の関連はコチラ
👉睡眠の質を高める完全ガイド|鍼灸とセルフケアで快眠生活を実現する方法
👉耳ツボで不眠症対策|睡眠の質を改善するツボを紹介

開業鍼灸師のためのお役立ちメディア「カルテラス」へのリンク
鍼灸柔整キャリアラボへのリンク
鍼灸関連学会・セミナー・イベント
鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師を目指す全国養成校 大学・専門学校一覧のバナーリンク

この記事を書いた人

アバター

日本鍼灸大学

日本鍼灸大学は「世間と鍼灸を学問する」をコンセプトに有志の鍼灸師とセイリン株式会社が立ち上げたWebとYouTubeチャンネルです。普段、世間話と鍼灸学のお話しを井戸端会議的に気軽に楽しめる内容に仕立て日本鍼灸の奥深さを鍼灸学生に向けて提供します。
※当サイトは学校教育法に則った大学施設ではありません。文部科学省の指導の元、名称を使用しています。

2023年より鍼灸柔整キャリアラボを試験的にスタート!鍼灸柔整キャリアラボは『詳細はこちら』ボタンからアクセス。