「鍼って痛くないの?」
「何回通えば効果が出るの?」
「経絡治療って普通の鍼灸と何が違うの?」
鍼灸や経絡治療を初めて検討する方にとって、不安や疑問はつきものです。
この記事では、実際によく寄せられる質問とその回答を、初心者にもわかりやすくまとめました。
安心して施術を受けていただくために、“はじめての壁”を取り払うQ&A集としてお役立てください。
Q1. 鍼は痛くないの?どのくらいの刺激ですか?
A. 基本的にほとんど痛みはありません。
使用される鍼は髪の毛ほどの細さで、注射針とはまったく異なります。
経絡治療では**「刺さない鍼」や「接触だけの鍼」を用いることも多く、“刺さったのがわからない”という声も多数**です。
▶ 施術の流れはこちら → 経絡治療の施術フロー|初診からアフターケアまで解説
Q2. 何回通えば効果が出ますか?
A. 症状や体質によって異なりますが、1回で変化を感じる方もいれば、3〜5回が目安の方もいます。
- 急性症状(ぎっくり腰など) → 1〜3回で効果が出やすい
- 慢性症状(冷え、不眠、自律神経の乱れなど) → 週1回×数週間〜継続的な通院がおすすめ
Q3. 経絡治療と普通の鍼灸はどう違うの?
A. 経絡治療は、東洋医学の理論に基づいて「気の流れ」「体質」「五臓六腑のバランス」を重視する治療法です。
単に痛い場所だけに鍼を打つのではなく、「なぜ不調が起きたのか?」という原因を探り、根本から整えるのが特徴です。
▶ 経絡治療の基本はこちら → 経絡治療とは?本治法と標治法で整える鍼灸の根本療法ガイド
Q4. 鍼灸に副作用はありますか?
A. 基本的に副作用はほとんどありませんが、以下のような反応が出ることがあります:
- 一時的なだるさ(好転反応)
- 軽い内出血(体質による)
- 翌日に筋肉痛のような感覚
いずれも数日以内に自然に消えることがほとんどです。
不安な場合はすぐに施術者に相談しましょう。
Q5. 保険は使えますか?
A. 条件付きで使えます(医師の同意書が必要)。
対象となる疾患の例:
- 神経痛
- リウマチ
- 頸腕症候群
- 五十肩
- 腰痛症
- 頸椎捻挫後遺症(むちうち)
ただし、自由診療で行う経絡治療の施術院も多いため、事前に確認が必要です。
Q6. 妊娠中でも受けられますか?
A. はい、経験豊富な施術者であれば可能です。
ただし、妊娠初期や流産のリスクが高い時期は慎重に行う必要があります。
逆に、つわり・便秘・むくみ・逆子・不眠など、妊婦さん特有の悩みに鍼灸が役立つケースも多く報告されています。
▶ 経絡治療の効果例 → 経絡治療で改善した症状10選|実際の施術例を紹介
Q7. お灸やツボ押しは自分でもできますか?
A. はい、可能です。
市販のお灸(せんねん灸など)や、ツボ押しグッズを使ったセルフケアは非常に効果的です。
ただし、ツボの場所や体質に合った刺激の仕方を理解することが重要です。
▶ 自宅での経絡ケア → セルフケアで取り入れる経絡治療|お灸・ツボ押しのコツ
Q8. 子どもや高齢者でも受けられますか?
A. もちろん可能です。
経絡治療は刺激が非常にやさしく、“小児鍼”や“接触鍼”といった手法もあるため、子どもや高齢の方にも安心して受けていただけます。
Q9. 通院頻度はどのくらいが理想?
A. 不調の種類や体質によって異なりますが、以下が目安です:
- 急性症状 → 週1〜2回を数回
- 慢性症状 → 週1回〜2週に1回の継続
- 体質改善・予防 → 月1〜2回のメンテナンス
体調の変化を見ながら、施術者と相談して調整するのがベストです。
Q10. 経絡治療ってどんな人に向いていますか?
A. 以下のような方に特におすすめです:
- 不調の原因がよく分からない
- 薬に頼らず改善したい
- 冷え・疲労・不眠など“なんとなく不調”がある
- 生理痛やPMS、更年期の症状がつらい
- 体質を整えたい、自然治癒力を高めたい
▶ 詳細 → 経絡治療が向いている人・向いていない人の特徴とは?
まとめ|不安や疑問を超えて、経絡治療を気軽に体験しよう
鍼灸や経絡治療は、知れば知るほど「やさしく、理にかなった医療」であることがわかります。
この記事を読んで少しでも不安が和らぎ、「自分の体を整えてみよう」と思っていただけたら嬉しいです。
どんな名医の治療よりも、最初の“一歩”を踏み出したあなたの行動が、健康への近道です。
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