はじめに|自律神経が乱れると眠れなくなる?
「寝つきが悪い」「途中で目が覚めてしまう」「眠りが浅い」——これらの悩みを抱える方の多くは、自律神経のバランスが崩れている可能性があります。
自律神経は、私たちの「無意識の機能」を司る神経であり、睡眠と深い関係があります。この記事では、自律神経と睡眠の関係性をわかりやすく解説し、整えるための方法を紹介します。
自律神経とは?|交感神経と副交感神経の役割
自律神経は、以下の2つの神経で構成されています。
- 交感神経:活動・緊張・ストレス時に働く(昼に活性化)
- 副交感神経:休息・回復・リラックス時に働く(夜に活性化)
本来であれば、日中は交感神経、夜は副交感神経が優位になり、自然な入眠が促されます。しかし、ストレスや不規則な生活によってこの切り替えがうまくいかないと、「寝ても疲れが取れない」「深く眠れない」などの不調が現れます。
自律神経の乱れが睡眠に与える影響とは?
以下のような生活習慣やストレスが、自律神経の乱れを招き、睡眠に悪影響を与えます。
自律神経が乱れる主な原因
- スマホ・パソコンの長時間使用(ブルーライト)
- カフェインやアルコールの過剰摂取
- 過労や精神的ストレス
- 夜更かし・昼夜逆転の生活
- 運動不足または過剰な運動
これにより、交感神経が過剰に働き続け、副交感神経への切り替えができなくなるのです。
自律神経を整えて眠りを深くする方法
1. 深呼吸と瞑想
呼吸を整えることで副交感神経が優位になります。
→ 寝る前の5分間、ゆっくりと腹式呼吸を行いましょう。
2. 湯船につかる習慣
38〜40℃のぬるめのお湯に15分程度つかると、副交感神経が活性化し、入眠がスムーズになります。
3. 就寝前のスマホ断ち
ブルーライトは交感神経を刺激し、メラトニンの分泌も妨げます。21時以降はスマホやパソコンを控えましょう。
4. 鍼灸で自律神経をリセット
鍼灸は、自律神経の調整に効果的な施術のひとつです。
特に、下記のツボが睡眠に良いとされています。
- 神門(しんもん):ストレスによる不眠を緩和
- 百会(ひゃくえ):頭の緊張や疲れを取りリラックス
- 内関(ないかん):自律神経の調整と心の安定に有効
鍼灸師のアドバイス|不眠の原因を根本から見直す
東洋医学では、不眠は「気・血・水」のバランスの乱れとして捉えます。鍼灸は、症状だけでなく体質を根本から整えるため、慢性的な睡眠トラブルに悩む方にこそおすすめです。
まとめ|眠れない夜は、自律神経のサインかもしれません
自律神経は、私たちの睡眠リズムをコントロールする“見えない司令塔”です。
ストレスや生活習慣の乱れによって、そのバランスが崩れると、どんなに寝ても疲れが取れず、日中のパフォーマンスにも影響が出ます。
呼吸法や生活習慣の見直しに加え、鍼灸によるケアを取り入れることで、自律神経が整い、質の高い眠りが得られるようになるでしょう。
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