美容鍼で使われるツボを知ることと、そのツボだけでシワ・たるみ・むくみが改善すると判断することは別です。施術を受ける前に、期待する変化、研究の根拠、不利益を確認しましょう。
顔、とくに目の周囲は安全への配慮が必要です。名称一覧や写真を見て自分で鍼を刺したり、目の周囲を強く押したりしないでください。
ツボの名前は、施術について相談するための手がかり
経穴(ツボ)は、伝統医学で施術部位を表すために使われる名称です。名前や部位が標準化されていても、それ自体が美容効果を保証するわけではありません。施術者が何を目的に、どの部位へ施術するのかを理解する手がかりとして学びます。
顔・頭部のツボ10の名称と読み方
ここでは名称を整理します。正確な部位の確認や安全な施術には、専門的な教育と解剖学的な知識が必要です。この一覧は自己刺鍼や眼の周囲の刺激の手順ではありません。
- 攅竹(さんちく)
- 四白(しはく)
- 迎香(げいこう)
- 地倉(ちそう)
- 顴髎(けんりょう)
- 太陽(たいよう)
- 承漿(しょうしょう)
- 頬車(きょうしゃ)
- 印堂(いんどう)
- 上星(じょうせい)
顔や頭の施術では、眉や目の周囲、鼻・口の周囲、頬・あご、頭部などを扱います。悩みや皮膚の状態に応じて施術者が判断するため、全員にこの10か所を同じように施術するわけではありません。
シワやたるみへの研究は、方法と比較対象を確認
2025年の無作為化比較試験では、30~59歳の女性72人を対象に、顔と身体への鍼を6週間行う方法を、施術しない待機群と比較しました。眉間のシワに好ましい結果が報告されましたが、偽鍼との比較ではありません。
この結果から、特定のツボ一つがシワを改善する、顔の脂肪が減る、すべてのたるみや左右差が改善すると結論づけることはできません。研究の施術方法と、自分が受ける方法・希望する変化が同じかを確認してください。
施術前に、資格・皮膚の状態・不利益を確認する
日本で医師以外の人が「はり」を業として行うには、はり師免許が必要です。美容に関する民間資格だけで、はり師免許を持っているとは判断しないでください。
顔の鍼でも出血、内出血、痛み、感染などへの配慮が必要です。皮膚の炎症や傷、出血に関係する薬、他の美容施術を受けていることなどを施術者に伝えます。必要に応じて主治医にも相談し、薬を自己判断で中止しません。
費用や回数だけでなく、効果の限界、不利益、施術後に異常が起きた場合の連絡方法について説明を受けましょう。首やデコルテも含む場合は、部位に応じた美容鍼の注意点を確認してください。
自宅のケアで避けたいこと
目の周囲への強い圧迫、炎症や傷のある部位への刺激、自分で鍼を刺す行為は避けます。顔のお灸や高温の蒸しタオルも、やけどの危険があるため自己流で行わないでください。ローラーやマッサージも、痛みや皮膚の異常が出れば中止します。
施術後に強い痛み、視力・見え方の変化などが出た場合は、すぐに医療機関へ相談してください。一般的な過ごし方は、鍼灸後の入浴・体調・飲酒の注意点も参考になります。






