「美容鍼灸を取り入れたいけど、どうやってメニューを組めばいいの?」
「価格は高すぎても安すぎても不安…どう設定すればいい?」
美容鍼灸を新たに導入する際、最初のつまずきポイントが“メニュー設計”です。
この記事では、鍼灸院・サロンの現場に合わせて、無理なく導入できる施術構成と価格設計の考え方を実践的にご紹介します。
1. 美容鍼灸メニュー設計の基本方針
まず前提として、美容鍼灸のメニューは「目的別」かつ「通いやすい形」にするのがポイントです。
✔ 設計の考え方
- 初めてでも選びやすいシンプルさ(3〜4種類でOK)
- 継続につながる時間・価格のバランス
- 「顔のみ」or「全身併用」の2軸構成
2. メニュー構成例(3パターン)
✔ パターン①:入門向け
メニュー名 | 内容 | 時間 | 価格(税別) |
---|---|---|---|
顔のみベーシック | 表情筋・むくみケア中心 | 30分 | 5,000円 |
顔+肩首セット | 肩こり・血流改善も併用 | 60分 | 7,500円 |
顔+全身調整 | 骨盤・自律神経ケア含む | 90分 | 10,000円 |
👉 「むくみ」「くすみ」「フェイスライン」が気になる人にはベーシック、
「肩こり・冷え」など体の不調が強い人には全身調整、と目的別に誘導できます。
✔ パターン②:目的別メニュー(中上級者向け)
メニュー名 | 主な悩み | 時間 | 価格 |
---|---|---|---|
小顔リフトコース | フェイスライン・むくみ | 45分 | 6,500円 |
美肌リカバリーコース | 肌荒れ・乾燥・くすみ | 60分 | 8,000円 |
体質改善美容鍼 | 自律神経・ホルモンバランス | 90分 | 10,000円 |
👉 目的別に分けることで、「自分に合ったメニューがある」と感じてもらいやすくなります。
3. 価格設定のポイント
✔ 地域相場を参考にする
- 都市部:6,000〜12,000円/回
- 郊外・地方:4,000〜9,000円/回
地域の他サロンとの比較をしつつ、「安すぎて不安」「高すぎて手が出ない」ゾーンを避ける価格帯を設定しましょう。
✔ 時間単価の目安を持つ
例:1時間あたりの目標売上=8,000円とする場合
施術時間 | 目安価格 |
---|---|
30分 | 約4,000円 |
45分 | 約6,000円 |
60分 | 約8,000円 |
この考えを基に、「時間に対してどれだけ価値を提供できるか」を意識すると、無理のない価格設計が可能になります。
4. 初回導入時のおすすめ戦略
✔ 「初回限定コース」の設定
- 価格を1,000〜2,000円程度安く設定
- 内容は通常メニューと同様(時間短縮はNG)
- 「当日次回予約」で通常価格との差を伝えると効果的
👉 例)通常60分 8,000円 → 初回体験 6,500円
✔ モニター施術の活用(期間限定)
- SNSや口コミ掲載の許可をもらう前提でモニター価格を設定
- アンケートや写真付き感想などを集める材料に活用
- 「オープン◯週限定」「10名限定」などの訴求も効果的
5. メニュー表・案内の作り方のコツ
- 悩み別で選べる分類がわかりやすい(例:「むくみが気になる方はこちら」)
- 価格・時間・内容を表形式や図解で見せると安心感アップ
- 施術写真・ツボの解説画像・流れのイラストなども信頼感を後押しします
おわりに|メニュー設計は“通い続けてもらえるか”がカギ
美容鍼灸メニューを作る際に大切なのは、
「来た人がまた来たいと思う設計」になっているかどうかです。
・価格に納得感があるか
・メニューに目的とメリットが明記されているか
・カウンセリング時に「次にどうなるか」が見えているか
この3点を意識しておけば、無理なくリピートに繋がり、経営の安定化にも貢献します。
まずはシンプルな3本立てから始め、反応を見ながら育てていくのがおすすめです。
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