耳の下が腫れて痛むときは、まず耳鼻咽喉科などで原因を確認してください。耳下腺炎には感染性のものもあり、鍼灸やツボ押しで原因となる感染を治したり、周囲への感染を防いだりできるとは確認されていません。発熱や強い痛みを伴う場合は、セルフケアを優先せず受診しましょう。
耳下腺炎とは?おたふくかぜとの違い
耳下腺は、耳の前から下にある唾液をつくる器官です。耳の下が腫れる原因には、おたふくかぜ(ムンプスウイルスによる流行性耳下腺炎)や細菌性耳下腺炎のほか、唾液の通り道に石ができる唾石症などもあります。見た目だけで原因は決められません。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、唾液腺に関わる病気を区別して説明しています。
受診と周囲への配慮を優先する場面
- 耳の下が急に腫れた、痛みや熱がある、口から膿が出る場合は医療機関へ相談します。
- 水分が取れない、腫れや痛みが強まる、強い頭痛・首の硬さ、聞こえにくさなどを伴う場合は早めに医療機関へ伝えます。
- おたふくかぜが疑われる場合は、受診前に電話などで症状を伝え、登園・登校や人との接触について医療機関・学校等の指示を確認します。
ムンプスでは精巣炎、髄膜炎、難聴などの合併症が起こることがあります。国内での登園・登校判断は国内の規定と診療先の案内に従ってください。
鍼灸・ツボ押しで治せる?
耳下腺炎の原因別治療に鍼灸が代わるという確かな根拠は確認できません。鍼灸で免疫力を高めたり、炎症を抑えて早く治したりする効果も確認されていません。腫れた部位を強く押したり、自己判断で温め続けたりせず、診断後に補完的な施術を希望するなら担当医へ相談しましょう。鍼は不適切な方法で行うと感染などの害もあります。
自宅ではどう過ごす?
無理をせず休み、水分が取れる範囲で補給してください。痛みや熱への対応は年齢、持病、原因で異なるため、薬の使用や食事について医療機関・薬剤師へ確認します。自宅の対処で診断を先延ばしにしないことが大切です。
よくある質問
耳下腺が腫れたら、必ずおたふくかぜですか?
いいえ。細菌性の炎症や、感染以外の原因もあります。症状だけで決めず、医療機関で確認してください。
耳の下のツボを押せば腫れが引きますか?
耳下腺炎の治療効果は確認できません。腫れた場所を強く押さず、痛みや熱があるときは受診を優先してください。






