耳の痛みや発熱があっても、中耳炎かどうかは症状だけでは判断できません。特に子どもでは医療機関で耳の中を診てもらい、治療を決めます。鍼灸・ツボ押しで中耳の感染を治す、炎症や再発を防ぐという確かな根拠は確認できず、必要な診察や治療の代わりにはなりません。
中耳炎とは?耳のどこに起こる?
急性中耳炎は鼓膜の奥の中耳に起こる感染・炎症です。耳の痛み、発熱、聞こえにくさなどがみられます。外耳道の炎症や、感染を伴わず中耳に液体がたまる状態とは異なります。診断には耳鏡で鼓膜を観察することが大切です。子どもに多い病気ですが、年齢だけで原因は決められません。
受診を急ぐ症状
- 耳から液体や膿が出る、聞こえ方が変わった、症状が悪化する、2~3日以上続くときは医療機関へ相談します。
- 高熱、耳の周囲や耳の後ろの腫れ・赤み、ひどい痛み、強いめまいや嘔吐などがあれば早めに受診します。耳の後ろの腫れや強い痛みは緊急の評価が必要です。
- 生後3か月未満の乳児で38℃以上の発熱があるときは速やかに医療機関へ相談します。
抗菌薬は必ず必要?
中耳炎の治療は年齢、症状の強さ、耳の診察結果によって異なります。軽症では医師が経過観察や抗菌薬の開始を遅らせる方針を選ぶことがあります。一方、重い症状や長引く感染では抗菌薬が必要です。自己判断で処方薬を中止・変更しないでください。痛みや発熱には年齢に合う薬を医師・薬剤師に確認し、指示に従って使います。
鍼灸や耳の周りのツボ押しについて
鍼灸で耳の血流を改善して炎症を抑える、免疫力を高めて回復を早める、ツボ押しで中耳の圧力を調整するという効果は確認できません。耳の周囲を強く押したり、耳の中へ物を入れたりしないでください。補完的な施術を希望するなら、まず診断を受け、担当医に相談しましょう。鍼治療は不適切な施術で感染などの害が起こり得ます。
自宅での過ごし方
休息を取り、飲める範囲で水分を補給します。耳から分泌物がある場合や鼓膜に問題が疑われる場合は、自己判断で耳に液体や薬を入れず診療先に相談してください。症状が強い、悪化する、長引く場合は再診が必要です。
よくある質問
中耳炎なら必ず抗菌薬を飲みますか?
必ずではありません。医師が年齢や耳の診察結果、症状の強さから経過観察か治療かを判断します。
耳のツボを押せば中耳炎は治りますか?
感染や炎症を治す効果は確認できません。耳の痛みがあるときは診察を受け、耳を強く刺激しないでください。






