患者さんに伝える『健康×SDGs』豆知識集|日常で役立つ小話10選

はじめに:会話から広がるSDGsと健康

鍼灸師は施術だけでなく、患者さんとの「会話」も大切なケアの一部です。
健康や生活習慣について話すときに、SDGsに関連する豆知識をさりげなく取り入れると「へぇ〜!」と関心を持ってもらいやすく、患者さんの行動変容にもつながります。

難しい専門知識ではなく、生活に役立つ身近な小話を準備しておくことで、施術の合間のコミュニケーションがより豊かになります。ここでは、すぐに使える「健康×SDGs」の豆知識を紹介します。


豆知識① 水を飲むことと健康寿命

体の約60%は水分。軽い脱水でも疲れや頭痛の原因に。
👉 「こまめな水分補給」は健康寿命を延ばすだけでなく、目標6「安全な水とトイレを世界中に」にも通じます。


豆知識② 睡眠とエネルギー消費

寝不足は肥満や糖尿病のリスクを高めます。
👉 質の良い睡眠は目標3「すべての人に健康と福祉を」に直結。照明や冷暖房の使い方を工夫すれば、目標12「つくる責任、つかう責任」にも貢献できます。


豆知識③ 姿勢改善と環境負荷

猫背を直すストレッチは呼吸や血流改善に役立ちます。
👉 椅子の高さを調整するなど小さな工夫は、無駄な電力消費(暖房効率の低下)も防げる、ちょっとしたエコ行動です。


豆知識④ ツボ押しとストレスケア

手首の内側にある「内関(ないかん)」を押すと自律神経が整いやすいとされます。
👉 ストレスケアは目標3に貢献し、働きがい(目標8)や学習効率(目標4)にもつながります。


豆知識⑤ 食事の彩りと栄養バランス

「赤・緑・黄・白・黒」の五色を食事に取り入れると栄養バランスが整いやすい。
👉 フードロスを減らす工夫と合わせれば、目標12の実践に直結します。


豆知識⑥ 深呼吸とCO2削減

腹式呼吸で酸素を取り込みやすくするとリラックス効果あり。
👉 呼吸法を日常に取り入れ、ストレス軽減 → 無駄な消費行動を防ぐことが、間接的に環境負荷軽減にもつながります。


豆知識⑦ 歩くことは地球にも優しい

一駅歩くだけで血流改善、肥満予防に。
👉 車の利用を減らすことでCO2排出削減。目標13「気候変動に具体的な対策を」にも貢献。


豆知識⑧ 笑いと免疫力

笑うことでNK細胞が活性化し、免疫力アップ。
👉 コミュニティでの笑顔は、目標11「住み続けられるまちづくり」にもプラスの影響。


豆知識⑨ 温める養生と省エネ

腹巻きやレッグウォーマーで体を温めると冷え予防に。
👉 過度な暖房使用を控えることができ、エネルギー削減(目標7)にも役立ちます。


豆知識⑩ 鍼灸の未病ケアと持続可能な社会

「未病を治す」という鍼灸の考え方は、病気を未然に防ぎ医療費削減につながります。
👉 これはまさに、社会を持続可能にするSDGsの根幹思想と重なります。


鍼灸師が豆知識を活用するコツ

  • 短くわかりやすく:1〜2分で伝えられる話を準備
  • 患者さんの生活に合わせて選ぶ:高齢者なら水分補給、働き盛りなら睡眠など
  • 施術とリンクさせる:ツボを押しながら効果を話すと印象に残りやすい

まとめ:豆知識が生む健康と社会貢献

鍼灸院でのちょっとした会話に「健康×SDGs」の豆知識を取り入れることで、患者さんの健康意識は自然と高まります。

  • 水分補給や睡眠改善 → 目標3「健康と福祉」
  • 姿勢や歩行改善 → 目標11「まちづくり」や目標13「気候変動」
  • 食事やフードロス削減 → 目標12「責任ある消費」

こうした小話は患者さんの生活に役立つだけでなく、社会全体を持続可能にする行動へと広げるきっかけになります。鍼灸院が「健康知識の発信拠点」となることは、信頼性やブランディング向上にも直結します。

さらに、豆知識を共有することは患者との距離を縮め、リピート率の向上や口コミ拡散にもつながります。知識を「押し付ける」のではなく「会話のスパイス」として活用することで、患者にとって心地よい学びの場となり、鍼灸院が地域で愛される存在へと成長していけるのです。

👉日本鍼灸大学はコチラ

関連:鍼灸の基礎知識:日本鍼灸の進化と現代医療における役割
関連:鍼灸師のための開業手続き完全ガイド|保健所・税務署への申請方法
関連:鍼灸とSDGsの意外な関係|サステナブルな医療を考える

開業鍼灸師のためのお役立ちメディア「カルテラス」へのリンク
鍼灸関連学会・セミナー・イベント
鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師を目指す全国養成校 大学・専門学校一覧のバナーリンク

この記事を書いた人

アバター

日本鍼灸大学

日本鍼灸大学は「世間と鍼灸を学問する」をコンセプトに有志の鍼灸師とセイリン株式会社が立ち上げたWebとYouTubeチャンネルです。普段、世間話と鍼灸学のお話しを井戸端会議的に気軽に楽しめる内容に仕立て日本鍼灸の奥深さを鍼灸学生に向けて提供します。
※当サイトは学校教育法に則った大学施設ではありません。文部科学省の指導の元、名称を使用しています。

2023年より鍼灸柔整キャリアラボを試験的にスタート!鍼灸柔整キャリアラボは『詳細はこちら』ボタンからアクセス。