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鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑯:手部の筋群(母指球筋・小指球筋・虫様筋)と手のツボ
はじめに 手は「第二の脳」と呼ばれるほど繊細で複雑な運動機能を持ちます。特に親指と小指の巧緻運動は日常生活・労働・芸術活動に直結しており、過使用や姿勢不良により手根管症候群や腱鞘炎などの疾患が発生しやすい部位です。鍼灸臨 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑮:前腕伸筋群とツボ ― テニス肘・手首痛へのアプローチ
はじめに パソコン作業やテニス・バドミントンなどラケットスポーツで多用されるのが前腕伸筋群です。これらは肘外側上顆から起始し、手関節や指を伸展させる働きを持ちます。代表的な障害に「外側上顆炎(テニス肘)」があり、鍼灸臨床 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑭:前腕屈筋群とツボ ― 手関節痛・腱鞘炎へのアプローチ
はじめに 前腕は手指の動きを司る重要な部位であり、デスクワーク・スマートフォン操作・楽器演奏・スポーツ動作などによるオーバーユース障害が頻発する領域です。その中でも前腕屈筋群は、腱鞘炎や手根管症候群の原因となることが多く […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑬:上腕二頭筋・上腕三頭筋と肘周囲ツボ
はじめに 上腕は肩関節と肘関節をつなぐ部位であり、動作の中心を担います。特に上腕二頭筋と上腕三頭筋は、屈曲と伸展という対照的な働きを持ち、肘関節の動きの大部分を支えています。臨床的には「肘の痛み」「スポーツによる過使用障 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑫:ローテーターカフ(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)と肩関節ツボ
はじめに 肩関節は人体の中でもっとも可動域の広い関節ですが、その分不安定さを抱えやすい構造でもあります。この安定性を支えているのがローテーターカフ(回旋筋腱板)です。棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つから成り、肩関節 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑪:胸鎖乳突筋・僧帽筋上部と頭頸部ツボ
はじめに 胸鎖乳突筋と僧帽筋は、鍼灸師にとって必ず押さえておきたい筋肉です。どちらも体表から容易に触知でき、しかも患者の訴えに直結する症状と深く関わります。肩こり、頭痛、めまい、自律神経の乱れといった日常的な不調は、この […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑩:足根骨・中足骨・趾骨と足ツボ
はじめに 足は「第二の心臓」と呼ばれるほど全身の健康と密接に関わっています。歩行や姿勢保持だけでなく、経絡の要所としても重要で、鍼灸臨床では腰痛・自律神経失調・婦人科疾患など幅広く用いられます。足部の骨格は 足根骨・中足 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑨:下腿(脛骨・腓骨)のランドマークとツボ
はじめに 下腿は体重を支え、歩行・走行など日常動作の基盤となる部位です。臨床では、膝痛・シンスプリント・足関節捻挫・下肢のむくみなど多彩な症状と関連します。その中心となるのが脛骨と腓骨です。脛骨は内側に位置し荷重を担い、 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑧:大腿骨と股関節周囲のツボ
はじめに 大腿骨と股関節は、体重を支え、歩行や運動の基盤となる部位です。臨床では腰痛、股関節痛、変形性股関節症、下肢のしびれなど、多くの症状に関連します。鍼灸施術においても、股関節周囲のランドマークを理解することは、症状 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑦:骨盤(腸骨稜・ASIS・PSIS)と腰部経穴
はじめに 腰痛は鍼灸臨床で最も多い症状の一つであり、その評価と施術において骨盤は欠かせない基準点となります。特に腸骨稜・ASIS(上前腸骨棘)・PSIS(上後腸骨棘)は、腰部経穴を正確に取穴する際の必須ランドマークです。 […]