胆のう炎は、胆のうに炎症が起こる病気です。胆石が胆のうの出口などをふさぐことで起こることが多く、右上腹部の痛み、発熱、吐き気や嘔吐などを伴うことがあります。
急な腹痛や発熱があるときは、ツボ押しやお灸、食事の工夫で様子を見るのではなく、医療機関で原因を確認してください。胆のう炎以外にも、胆管炎、膵炎、胃腸や心臓の病気など、早い対応が必要な原因が含まれることがあります。
胆のう炎とは?
胆のうは、肝臓で作られた胆汁を一時的にためる臓器です。胆石などによって胆汁の流れが妨げられると、胆のうに炎症が起こることがあります。
胆石が胆管をふさいだ場合には、右上腹部に急な痛みが出ることがあります。症状が続く場合には、感染や胆のう・胆管・肝臓への影響につながることがあるため、診察が必要です。NIDDK:Gallstones
早めに受診したい症状
次の症状がある場合は、早めに内科・消化器内科、または救急外来へ相談してください。
- 右上腹部やみぞおちの強い痛みが続く
- 発熱、悪寒、吐き気、嘔吐がある
- 白目や皮膚が黄色く見える、尿の色が濃い
- 痛みが背中や右肩に広がる
- 食事や水分をとれない
- ぐったりする、意識がぼんやりする、息苦しさがある
強い腹痛に加えて高熱、黄疸、意識の変化などがある場合は、緊急の対応が必要になることがあります。ためらわず救急要請を検討してください。
どのように診断・治療する?
胆のう炎が疑われる場合、医師は症状や診察所見に加え、血液検査、腹部超音波検査、CTなどを組み合わせて判断します。腹部超音波検査は、胆のうの状態を確認する代表的な検査です。Tokyo Guidelines 2018:急性胆のう炎の診断基準と重症度評価
治療は、炎症の程度や全身状態に応じて決まります。抗菌薬、点滴、痛みへの対応、胆のうの処置や手術などが検討されます。治療内容は胆石の有無、年齢、持病、重症度によって異なります。
鍼灸を受けたいときの注意点
鍼灸で胆のう炎の炎症を抑える、胆石の詰まりを防ぐ、胆汁の流れを改善するといった効果は確立していません。急性の腹痛、発熱、黄疸がある間は、鍼灸を優先せず医療機関を受診してください。
胆のう炎の治療後に鍼灸を受けることを考える場合は、次の点を主治医と鍼灸師に伝えてください。
- 胆のう炎・胆石の診断や治療の経過
- 手術、内視鏡治療、入院の予定または直後であること
- 現在の腹痛、発熱、吐き気、食事量の変化
- 服用している薬
- 主治医から受けている生活上の指示
腹部症状が再び強くなった場合は、施術を続けるか自己判断せず、主治医へ連絡してください。
食事や生活については主治医に確認する
胆のう炎や胆石がある場合の食事・運動の内容は、症状や治療の段階によって異なります。急な食事制限、水分摂取量の変更、サプリメントの使用などを自己判断で始めないでください。
診察時には、痛みが始まった時間、食事との関係、発熱や嘔吐の有無、便や尿の変化を伝えると、原因を判断する手がかりになります。
よくある質問
胆のう炎にツボ押しやお灸をしてもよいですか?
腹痛や発熱がある急性期には、ツボ押しやお灸で様子を見ることはおすすめできません。胆のう炎が疑われる場合は、まず医療機関で診断を受けてください。
脂っこい食事の後に右上腹部が痛みます。胆のう炎でしょうか?
胆石などが原因の可能性はありますが、症状だけでは判断できません。痛みが続く、繰り返す、発熱や吐き気を伴う場合は、消化器内科などを受診してください。
胆のう炎は自然に治りますか?
症状が軽くなっても、原因や炎症の程度は自己判断できません。胆石による閉塞や感染がある場合には治療が必要になることがあります。症状がある場合は医療機関で相談してください。
まとめ
胆のう炎が疑われる腹痛や発熱は、セルフケアよりも診断を優先することが大切です。鍼灸を希望する場合も、急性症状が落ち着き、主治医の治療方針を確認したうえで検討してください。






