医心方の歴史と鍼灸における重要性:鍼灸師が知るべき最古の医学書

医心方と丹波康頼

医心方(いしんほう)は現存する世界最古の医学書です。
渡来人の末裔であり鍼博士の丹波康頼により編纂された全30巻になる医学書で、984年(寛永2年)に円融上皇に献上しました。以降、明治維新までの数百年間医心方は宮廷医学の秘典として扱われます。
医心方は遣唐使廃止までの主要な中国医学書の引用を用いつつ鍼灸学・薬物学・養生・房中術など幅広く記載されており、論理よりも実用性を重んじた記述が多い。
長年、京都にある御室仁和寺が所蔵していた。(現在は、国立文化財機構が所蔵:国宝)

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