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鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門㊳:頸部伸筋群(僧帽筋・板状筋)とツボ ― 頸部痛・頭痛・姿勢保持に活かす
はじめに 頸部伸筋群は、頭部を支え、頸椎を伸展させる筋群であり、現代人に多い肩こり・緊張型頭痛・ストレートネックに深く関与します。代表的な筋には僧帽筋上部線維・頭板状筋・頸板状筋・半棘筋群があり、後頸部から肩甲帯までを覆 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㊲:頸部屈筋群(胸鎖乳突筋・斜角筋)とツボ ― 頸部痛・呼吸補助・自律神経症状に活かす
はじめに 頸部屈筋群は、頭部と頸部の前面に位置し、頸椎を安定させるとともに頭部の前屈や回旋を担う重要な筋群です。代表的な筋には胸鎖乳突筋と斜角筋群(前・中・後斜角筋)があり、日常動作だけでなく呼吸補助筋としても大きな役割 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㊱:呼吸筋群(横隔膜・肋間筋・胸鎖乳突筋など)とツボ ― 呼吸機能と自律神経調整
はじめに 呼吸は生命活動の根幹であり、その運動を担うのが呼吸筋群です。主要な呼吸筋には、横隔膜・外肋間筋・内肋間筋があり、補助呼吸筋として胸鎖乳突筋・斜角筋・腹筋群も関与します。これらの筋群は呼吸リズムを調整するだけでな […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㉟:体幹伸筋群(脊柱起立筋・多裂筋)とツボ ― 姿勢保持・腰痛治療に活かす
はじめに 体幹伸筋群は、背部を縦走する大きな筋群で、脊柱の伸展・回旋・側屈を担い、姿勢保持に欠かせません。代表的な筋には脊柱起立筋(最長筋・腸肋筋・棘筋)と多裂筋があり、脊柱を支える「柱」として働きます。特に腰背部の伸筋 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㉞:体幹屈筋群(腹直筋・腹斜筋)とツボ ― 姿勢改善・腰痛・内臓機能調整に活かす
はじめに 体幹屈筋群は、腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋を中心とする腹部の筋群であり、体幹の前屈・回旋・姿勢保持に欠かせません。さらに呼吸運動や腹圧の維持、消化器や泌尿生殖器の機能にも深く関与します。スポーツ場面では体 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㉝:股関節内転筋群(大内転筋・長内転筋・短内転筋など)と骨盤バランスに関わるツボ
はじめに 股関節内転筋群は、大腿内側に広がる筋群であり、主に大腿を内転させる働きを担います。代表的な筋には大内転筋・長内転筋・短内転筋・薄筋があり、骨盤と大腿をつなぐことで姿勢保持や歩行、下肢の安定に寄与します。これらの […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㉜:股関節外転筋群(中殿筋・小殿筋)と腰痛・歩行障害に関わるツボ
はじめに 股関節外転筋群は、歩行中に骨盤が左右に傾かないよう安定させる「姿勢保持の要」となる筋群です。代表的な筋には中殿筋・小殿筋があり、大腿筋膜張筋や梨状筋とともに股関節の外転・安定化を担います。これらの筋は、ランニン […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㉛:足底筋群(母趾外転筋・短趾屈筋など)と足底腱膜炎に関連するツボ
はじめに 人が直立二足歩行を維持できるのは、足底筋群がアーチを支えているからです。母趾外転筋・短趾屈筋・小趾外転筋などの浅層筋と、母趾内転筋・方形筋などの深層筋が協調し、足の縦アーチと横アーチを安定化させます。鍼灸臨床で […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㉚:前脛骨筋群(前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋)とツボ ― 歩行障害・シンスプリントへの応用
はじめに 足首を上げる、つま先を持ち上げる――この動きを担うのが前脛骨筋群です。特に前脛骨筋は歩行の「つまずき防止」に不可欠であり、長趾伸筋・長母趾伸筋とともに足関節背屈や足指伸展を制御します。鍼灸臨床では、シンスプリン […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㉙:下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)とツボ ― 足のだるさ・こむら返りへの応用
はじめに 歩行・走行・立位――これらを可能にしているのが下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)です。アキレス腱を介して踵骨に付着し、足関節の底屈を担います。特に腓腹筋は「瞬発力」、ヒラメ筋は「持久力」を発揮する筋であり、スポーツ […]