鍼灸は、鍼や灸による刺激を用いる施術です。腰や首の痛み、膝の変形性関節症に伴う痛みなどでは、鍼治療が役立つ可能性が研究されています。一方、すべての病気に効くわけではなく、効果や続く期間は人と症状によって異なります。原因が分からない強い症状や発熱などがあるときは、先に医療機関へ相談してください。
鍼と灸はどう違う?
鍼は細い専用の針で皮膚に刺激を与え、灸はもぐさ等の温熱を利用します。日本で業として施術するには、医師を除き、はり師・きゅう師という国家資格が必要です。予約前に資格、使用する鍼の衛生管理、持病や服薬について相談できるかを確認しましょう。
どんな症状に研究がある?
米国NCCIHは、鍼が腰痛・首の痛みや変形性膝関節症の痛みなどに役立つ可能性を紹介しています。ただし病気や治療条件により研究の質と結果は違い、鍼を受ければ必ず改善するという意味ではありません。鍼灸で免疫細胞が増える、自律神経が整って多くの病気に効くという一般化は、今回確認した資料だけではできません。
どのくらい効果が続く?
全員に当てはまる一定の期間は示せません。研究で追跡された痛みの改善が続いた例はありますが、個人が1回の施術で何日改善するかを予測するものではありません。施術回数や続け方は症状、医療機関での診断、本人の希望を踏まえて相談しましょう。回数を重ねるほど必ず長持ちするとも言えません。
安全に受けるための確認事項
- 使い捨ての清潔な鍼が使われるか、施術者の資格を確認します。不適切な鍼は感染や臓器の損傷を起こし得ます。
- お灸ではやけど、アレルギー、感染が報告されています。熱いときは我慢せず伝えます。
- 出血しやすい状態、抗凝固薬、妊娠、皮膚の感染などがあれば事前に伝えます。自己判断で薬を中止しません。
医療機関への相談を優先する場面
急な強い痛み、麻痺、息苦しさ、胸痛、発熱を伴う症状、けがなどでは原因の診断を優先します。慢性的な症状でも悪化や新しい症状があれば受診してください。鍼灸は必要な検査や治療の代わりではありません。
よくある質問
鍼はすべての痛みに効きますか?
いいえ。腰・首や膝の一部の痛みに研究がありますが、原因や個人差があり、効果は保証できません。
鍼灸だけで病院の治療をやめてもよいですか?
いいえ。必要な診察・治療を先延ばしにせず、併用を考える場合は担当医と施術者に相談してください。






