公益社団法人全日本鍼灸学会とは?
公益社団法人全日本鍼灸学会は、日本における鍼灸系学術団体の中で最大規模の団体であり、鍼灸に関する様々な研究・論文発表事業などを実施しています。この学会は、鍼灸の知識と技術の向上を目的とし、全国の鍼灸師を中心に医師や看護師などの医療従事者や研究者が一堂に会する重要な場となっています。
全日本鍼灸学会設立と歴史
1948年に日本鍼灸学会として設立され、1951年には日本鍼灸治療学会が設立されました。その後、1975年に日本鍼灸学会が日本鍼灸医学会と改名され、1980年に社団法人化を機に両団体が統合し、現在の全日本鍼灸学会が発足しました。設立の代表者は高木健太郎であり、彼を中心に学会は設立され、矢野忠会長の時代には約4,000人の鍼灸師が一堂に参加する学術団体へと発展を遂げました。
全日本鍼灸学会の英語名
英語名は Japan Society of Acupuncture and Moxibustion であり、国際的にも認知されている学術団体です。
全日本鍼灸学会の目的と活動
全日本鍼灸学会の主な目的は、鍼灸学の学術研究を奨励し、その成果を広く社会に普及させることです。また、鍼灸師の臨床技術の向上や教育活動の支援も重要な役割を担っています。
全日本鍼灸学会学術大会
毎年6月初旬頃に開催される学術大会では、最新の研究成果や臨床技術の発表が行われます。国内外の鍼灸師、研究者、学生が参加し、情報共有と技術向上を図っています。また、地方大会なども開催されて日夜活発な議論がされています。
鍼灸を中心とした研究発表と学術論文の発表
学会誌「全日本鍼灸学会誌」において、鍼灸に関する研究論文や症例報告が発表されています。これにより、鍼灸学の学術的な基盤が強化されています。
鍼灸師への教育活動
鍼灸師や学生を対象とした講習会やセミナーを開催し、最新の知識と技術の普及を図っています。これにより、鍼灸師の臨床能力の向上を支援しています。
鍼灸の国際交流
海外の鍼灸学会や関連団体との連携を深め、国際的な情報交換や共同研究を推進しています。これにより、鍼灸学のグローバルな発展に寄与しています。
理事などの学会組織構成
学会の運営は、会長、副会長、理事、監事などの役員によって構成される理事会によって行われます。各役員は、学会の活動方針の策定や事業の実施を担当しています。
全日本鍼灸学会の会員
全日本鍼灸学会の会員は、鍼灸師、医師などの医療従事者、研究者、鍼灸学生など、鍼灸に関心を持つ様々な専門家で構成されています。会員は、学術大会への参加や学会誌などを優先的に提供されます。また、学会が独自に行う認定制度も設けています。
公益社団法人全日本鍼灸学会のまとめ
公益社団法人全日本鍼灸学会は、日本における鍼灸学の発展と普及を目指し、学術研究、教育、臨床技術の向上を図るための多岐にわたる活動を行っています。今後も、鍼灸学の進展に寄与し、社会に貢献していくことが期待されます。
2024年5月24日から3日間仙台国際センター(仙台市太白区)にて、第73回全日本鍼灸学会学術大会宮城大会がで開催された。テーマは『つながり、通じ、いかす鍼灸―多様性の探求と連携医療への展開』であった。
👉2025年第74回全日本鍼灸学会学術大会はどこで開催されるか?
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