鍼灸の小さな話 #11

肩こりと夏目漱石と鍼灸

肩こりの語源は、明治時代の文豪、夏目漱石「門」の中に「指で圧して見ると、頸と肩の継目の少し背中へ寄った局部が、石の様にこ凝ってゐた。」とある。それが次第に普及して昭和時代には「肩こり」という言葉が一般的になったと言われています。比較的に新しい言葉です。

肩こりへの鍼灸のアプローチは効果的です。一般的に肩こりの主な原因は「血行不良」と言われています。 血行不良が起こる要因として「冷え」や「目の酷使」「運動不足」といった原因があげられます。鍼の刺激で、血液やリンパの流れを改善するため、筋肉の緊張やこりがほぐされ、溜まった老廃物を流す効果が期待できます。 鍼で身体の循環を整えることは、肩こりから関連してでる頭痛などを改善するのに効果が期待できる方法です。

肩こりの語源を作った夏目漱石が鍼灸をしたのかは不明です。

本日の言葉
人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がしてみたいものだ
夏目漱石(小説家、1867年-1916年)

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