鍼灸の小さな話 #07

経絡治療と柳谷素霊

近代鍼灸中興の祖の1人である柳谷素霊(1906-1959)は、学校法人素霊学園 東洋鍼灸専門学校)を創設し初代校長を務めた、「温故知新の精神をもって古典に還れ」と提唱し、岡部素道、井上恵理、小野文恵などの弟子に古典研究を指示した。その過程で出会った自身の治療体験に感動し新聞記者から転進して鍼灸の道に進んできた竹山晋一郎や、駒井一雄、本間祥白などの尽力により作られた経絡の虚実を調整する事を目的とした鍼灸治療が経絡治療である。現在、経絡治療は鍼灸師教育に寄与しており日本鍼灸の礎となっている。また、一般社団法人東洋はり医学会や、経絡治療学会などで源流を学ぶことができる。

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