鍼灸の小さな話 #16

経絡治療学会とは

経絡治療学会とは東洋医学に伝わる脈診や腹診、舌診などの診察方法を重視してほどこす経絡治療を重視した鍼灸技術を研究対象に研究する学術団体です。1939年に発足された弥生会を源流としています。現学会長は、岡田明三です。(初代、岡部素道 二代目、岡田素明 岡部素道の師匠が柳谷素霊)
英語表記ではTraditional Japanese Medicine(TJM)と表記し、海外からは日本鍼灸として、小児鍼や円皮鍼など日本独自の施術方法として注目されています。

主な活動として、毎年3月に症例発表を中心とした経絡治療学会学術大会・総会を、毎年8月ごろには若手鍼灸師の技術向上に向けた夏季大学を東京にて開催しています。(元々、夏季大学は熱海で開催していました。)
また、各支部での定例会も活発で、全国に、東北支部、関東支部、東海支部、関西支部、香川支部、九州支部、北海道部会、新潟部会、阪神部会、山陰部会、広島部会、徳島部会、福岡部会、長崎部会、鹿児島部会がある。

主な教材として、経絡治療学会で出版している日本鍼灸医学 経絡治療基礎編・臨床編・経絡経穴編を主体としている。また、季刊発行の「経絡治療学会」を機関誌として発行している。

2024年は3月23日(土)24日(日)に京都府京都市にて開催予定。


本日の言葉
温故知新の精神をもって古典に還れ
栁谷 素霊(鍼灸師 医学博士 1906-1959)

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