-
鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑬:上腕二頭筋・上腕三頭筋と肘周囲ツボ
はじめに 上腕は肩関節と肘関節をつなぐ部位であり、動作の中心を担います。特に上腕二頭筋と上腕三頭筋は、屈曲と伸展という対照的な働きを持ち、肘関節の動きの大部分を支えています。臨床的には「肘の痛み」「スポーツによる過使用障 […] -
鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑫:ローテーターカフ(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)と肩関節ツボ
はじめに 肩関節は人体の中でもっとも可動域の広い関節ですが、その分不安定さを抱えやすい構造でもあります。この安定性を支えているのがローテーターカフ(回旋筋腱板)です。棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つから成り、肩関節 […] -
鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑪:胸鎖乳突筋・僧帽筋上部と頭頸部ツボ
はじめに 胸鎖乳突筋と僧帽筋は、鍼灸師にとって必ず押さえておきたい筋肉です。どちらも体表から容易に触知でき、しかも患者の訴えに直結する症状と深く関わります。肩こり、頭痛、めまい、自律神経の乱れといった日常的な不調は、この […] -
鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑩:足根骨・中足骨・趾骨と足ツボ
はじめに 足は「第二の心臓」と呼ばれるほど全身の健康と密接に関わっています。歩行や姿勢保持だけでなく、経絡の要所としても重要で、鍼灸臨床では腰痛・自律神経失調・婦人科疾患など幅広く用いられます。足部の骨格は 足根骨・中足 […] -
鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑨:下腿(脛骨・腓骨)のランドマークとツボ
はじめに 下腿は体重を支え、歩行・走行など日常動作の基盤となる部位です。臨床では、膝痛・シンスプリント・足関節捻挫・下肢のむくみなど多彩な症状と関連します。その中心となるのが脛骨と腓骨です。脛骨は内側に位置し荷重を担い、 […] -
鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑧:大腿骨と股関節周囲のツボ
はじめに 大腿骨と股関節は、体重を支え、歩行や運動の基盤となる部位です。臨床では腰痛、股関節痛、変形性股関節症、下肢のしびれなど、多くの症状に関連します。鍼灸施術においても、股関節周囲のランドマークを理解することは、症状 […] -
鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑦:骨盤(腸骨稜・ASIS・PSIS)と腰部経穴
はじめに 腰痛は鍼灸臨床で最も多い症状の一つであり、その評価と施術において骨盤は欠かせない基準点となります。特に腸骨稜・ASIS(上前腸骨棘)・PSIS(上後腸骨棘)は、腰部経穴を正確に取穴する際の必須ランドマークです。 […] -
鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑥:胸骨・肋骨と胸部経穴の学び方
はじめに 胸部は呼吸器・循環器・消化器の機能と密接に関わり、鍼灸施術の中でも重要なエリアです。特に胸骨と肋骨は、胸部経穴を取穴する際の基準点として必須の知識になります。胸骨は縦の基準、肋骨は横の基準となり、両者を組み合わ […] -
鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑤:橈骨・尺骨のランドマークと前腕のツボ
はじめに 前腕は、日常生活で酷使される部位であり、スポーツや仕事でのオーバーユースによって症状が出やすい部分です。特に腱鞘炎、手関節痛、肘関節痛などは鍼灸臨床でも頻繁に扱われます。前腕の骨学的基盤を成すのが橈骨と尺骨です […] -
鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門④:上腕骨外側上顆と肘周囲のツボ
はじめに 肘は鍼灸臨床で頻繁に取り扱う部位の一つです。特に「肘の外側が痛い」という訴えは外側上顆炎(いわゆるテニス肘)としてよく知られており、鍼灸治療が奏功するケースも少なくありません。この肘外側の痛みの中心となるランド […]