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鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門㉓:咀嚼筋(咬筋・側頭筋・翼突筋)と顎関節周囲ツボ
はじめに 食べる・話す・感情を表す――これら日常の動作を支えるのが咀嚼筋群です。咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋の4つは、顎関節を動かす主力であり、顎関節症・歯ぎしり・食いしばり・片頭痛・耳鳴りといった症状と深い関連 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㉒:顔面筋(表情筋群)と顔面経穴 ― 美容鍼と顎関節症への応用
はじめに 顔は「感情の鏡」であり、美容や表情だけでなく、咀嚼・発声・呼吸補助といった多様な機能を担っています。その基盤を成すのが顔面筋(表情筋群)です。これらは皮膚に直接付着し、皮膚を動かすことで表情を作り出します。鍼灸 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門㉑:呼吸筋(横隔膜・肋間筋・腹横筋)と呼吸器系ツボ
はじめに 呼吸は生命活動の基盤であり、酸素供給と二酸化炭素排出を通じて代謝と自律神経を調整しています。その中心的役割を果たすのが横隔膜・肋間筋・腹横筋です。これらの筋は、鍼灸臨床において「呼吸器疾患(喘息・慢性気管支炎な […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑳:骨盤底筋群と下腹部経穴
はじめに 頸部の深層に位置する斜角筋群(前・中・後斜角筋)は、鍼灸臨床において重要な施術対象です。これらは第2〜7頸椎から第1・2肋骨に付着し、呼吸補助筋としても機能します。特に胸郭出口症候群や頸肩腕症候群では、斜角筋の […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑲:斜角筋群(前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋)と頸部経穴
はじめに 頸部の深層に位置する斜角筋群(前・中・後斜角筋)は、鍼灸臨床において重要な施術対象です。これらは第2〜7頸椎から第1・2肋骨に付着し、呼吸補助筋としても機能します。特に胸郭出口症候群や頸肩腕症候群では、斜角筋の […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑱:脊柱起立筋群と腰背部経穴
はじめに 背中は鍼灸臨床で最も多く触れる領域のひとつです。特に腰痛・肩こり・慢性疲労といった症状は、脊柱起立筋群の緊張や筋疲労と深い関わりがあります。脊柱起立筋群は「最長筋」「腸肋筋」「棘筋」の三層から成り、脊柱を縦に支 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑰:体幹前面筋(腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋)と腹部経穴
はじめに 体幹前面は内臓を保護し、呼吸・体幹安定・排便・分娩など生命活動に直結する働きを担っています。その中心となる筋が腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋です。これらは腹壁を形成し、腹部経穴の正確な取穴に不可欠なランドマークとな […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑯:手部の筋群(母指球筋・小指球筋・虫様筋)と手のツボ
はじめに 手は「第二の脳」と呼ばれるほど繊細で複雑な運動機能を持ちます。特に親指と小指の巧緻運動は日常生活・労働・芸術活動に直結しており、過使用や姿勢不良により手根管症候群や腱鞘炎などの疾患が発生しやすい部位です。鍼灸臨 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑮:前腕伸筋群とツボ ― テニス肘・手首痛へのアプローチ
はじめに パソコン作業やテニス・バドミントンなどラケットスポーツで多用されるのが前腕伸筋群です。これらは肘外側上顆から起始し、手関節や指を伸展させる働きを持ちます。代表的な障害に「外側上顆炎(テニス肘)」があり、鍼灸臨床 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑭:前腕屈筋群とツボ ― 手関節痛・腱鞘炎へのアプローチ
はじめに 前腕は手指の動きを司る重要な部位であり、デスクワーク・スマートフォン操作・楽器演奏・スポーツ動作などによるオーバーユース障害が頻発する領域です。その中でも前腕屈筋群は、腱鞘炎や手根管症候群の原因となることが多く […]