鼻詰まりに効くツボ4選|東洋医学でできるセルフケアとお灸のすすめ

鼻詰まりに効くツボでスッキリ呼吸!

鼻詰まりは、花粉症・風邪・アレルギーなどで起こる不快な症状です。
鼻の通りが悪いと集中力が落ちたり、頭が重く感じたりと、日常生活に支障をきたすこともあります。

そんなときにおすすめなのが、東洋医学の「ツボ押し(経穴刺激)」による自然療法です。
薬を使わず、体のバランスを整えながら鼻の通りを良くする効果が期待できます。

ここでは、鍼灸やマッサージでも使われる鼻詰まりに効果的な4つのツボをご紹介します。


鼻詰まりに効果的なツボ4選

① 迎香(げいこう)— 鼻づまり解消の代表ツボ

位置:鼻の両脇、鼻の穴のすぐ横(小鼻の外側)にあるくぼみ。
効果:鼻づまり・鼻水の解消に最もよく使われるツボ。鼻腔の血流を改善し、呼吸を楽にします。
押し方:人差し指または中指で軽く押し、円を描くように1〜2分マッサージ。1日数回行いましょう。

💡 ポイント:冷えや乾燥による鼻詰まりにも有効。温めながら刺激するのもおすすめです。


② 印堂(いんどう)— 鼻・頭・目の不快感に効くツボ

位置:眉間の真ん中、両眉を結んだ線の中央。
効果:鼻詰まりのほか、頭痛・眼精疲労・不眠の改善にも効果があります。
押し方:人差し指で軽く押し、上下にゆっくり刺激。1回1〜2分を目安に行いましょう。

💡 補足:深呼吸しながら押すと、副交感神経が刺激されリラックス効果が高まります。


③ 合谷(ごうこく)— 全身の巡りを整える万能ツボ

位置:手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる部分。
効果:鼻詰まり、頭痛、ストレス、肩こりなどに幅広く使える“万能ツボ”。
押し方:反対の手の親指で、やや強めに押しながら円を描くようにマッサージ。1回1〜2分。

💡 鍼灸師のポイント:合谷は「気の巡り」を整えるツボ。鼻の通りが悪いときに加えて、体全体のバランスも整えます。


④ 耳門(じもん)— 鼻と耳の通りを改善

位置:耳の前方、耳珠(じじゅ)の後ろ側のくぼみ。口を開けると少しへこむ場所。
効果:鼻づまり、耳鳴り、難聴、顎のこわばりなどに効果的。
押し方:人差し指で軽く押し、円を描くように1〜2分マッサージ。

💡 注意:力を入れすぎると痛みが出る場合があるので、“心地よい強さ”で行いましょう。


ツボ押しのポイント

ツボ押しは、呼吸を整えながらリラックスして行うことで効果が高まります。

効果を最大化する3つのコツ

  1. リラックスした状態で行う
     深呼吸をしながら、力を抜いて優しく押しましょう。
  2. 継続が重要
     即効性はありますが、1日数回、毎日続けることで改善効果が安定します。
  3. 強く押しすぎない
     ツボは繊細です。痛みを感じるほどの強さは逆効果になります。

お灸でさらに効果アップ

ツボ押しと併せてお灸(温熱療法)を取り入れると、鼻の血行促進・免疫力アップにもつながります。
特に「迎香」や「合谷」への温熱刺激は、鼻づまりの根本改善に効果的です。

🔥 おすすめ:台座灸タイプの「セイリン ヨモニコ~yomonico~」なら、自宅でも安全に使えます。
お灸は体を内側から温め、自律神経を整える効果も期待できます。

⚠️ 火を扱う際は必ず取扱説明書を確認し、安全に行いましょう。


鼻詰まりに効くツボまとめ

鼻詰まりを感じたときには、迎香・印堂・合谷・耳門などを意識的に刺激してみましょう。
ツボ押しやお灸は、薬に頼らず体のバランスを整える自然なセルフケアです。

東洋医学では、鼻の不調は「気の巡り」や「冷え」「湿(しつ)」の滞りが原因とされています。
ツボを刺激して血流を改善し、体を内側から整えることで、呼吸のしやすい健康的な状態へ導きます。

参考:セイリンの台座灸 ヨモニコ~yomonico~

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