眠れない日が続くと、ツボ押しやお灸で何とかしたいと考える人もいるでしょう。
ツボ押しやお灸は、気分転換や休む時間をつくるセルフケアの一つにはなりますが、不眠症を治すと断定できるものではありません。眠れない背景には、ストレス、生活習慣、痛み、薬の影響、睡眠時無呼吸症候群、こころの不調などが関係する場合もあります。
眠れないときにツボ押しやお灸をしてもよいですか?
体調に問題がなく、心地よい範囲で行う場合は、セルフケアの一つとして考えられます。ただし、眠れない原因を確認せず、ツボ押しやお灸だけを続けることはおすすめできません。
強く押す、熱さを我慢する、毎晩眠れないことへの不安を強めるといった使い方は避けましょう。眠れない状態が続く場合は、医療機関へ相談してください。
不眠で受診を優先したい目安
次のような場合は、ツボ押しやお灸を試す前に、かかりつけ医や睡眠を相談できる医療機関へ相談しましょう。
- 眠れないことで仕事、学業、家事などに支障がある
- 日中の眠気が強く、運転や作業に危険を感じる
- 大きないびき、睡眠中の呼吸停止、起床時の頭痛がある
- 気分の落ち込み、不安、意欲低下が続いている
- 市販の睡眠改善薬や飲酒に頼ることが増えている
- 自分を傷つけたい、消えてしまいたいと感じる
自分を傷つけそうな気持ちがある場合や、急な混乱、強い胸の痛み・息苦しさがある場合は、119番や救急医療機関への連絡を優先してください。
お灸を使う場合の注意点
市販のお灸を使う場合は、説明書をよく読み、熱さが穏やかな製品から始めましょう。熱い、痛いと感じたらすぐに外し、やけどや火災に注意してください。
皮膚に傷、炎症、発疹がある場合、糖尿病などで感覚や血流に問題がある場合、妊娠中・授乳中、持病がある場合は、自己判断で使用せず、医師や鍼灸師へ相談してください。
睡眠薬を服用している場合
睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬などを服用している場合は、薬を自己判断で中止・減量しないでください。ツボ押しやお灸をする場合も、睡眠の悩みや服薬内容を主治医や鍼灸師に伝えましょう。
眠るために日常で見直せること
- 起きる時刻をなるべく一定にする
- 朝に日光を浴び、日中は無理のない範囲で体を動かす
- 就寝前の飲酒、喫煙、カフェインを控える
- 寝室の明るさ、温度、音を自分に合う状態に整える
- 眠れないまま長時間ベッドで過ごし続けない
生活習慣を見直しても眠れない状態が続く場合は、原因に応じた対応が必要です。早めに相談してください。
よくある質問
眠れるツボはありますか?
眠れるツボがあると断定することはできません。ツボ押しで心地よさを感じることはあっても、不眠の原因を治療する方法ではありません。
寝る前にお灸をしてもよいですか?
体調や皮膚の状態に問題がなければ、製品の説明書に従って使える場合もあります。ただし、やけどに注意し、熱さを我慢しないでください。不眠が続く場合は、お灸だけで対応せず相談しましょう。
何日眠れなければ受診すべきですか?
日数だけでは決められません。日中の生活に支障がある、症状が悪化している、不安や気分の落ち込みがある場合は、早めの受診をおすすめします。
参考情報
- National Center for Complementary and Integrative Health:Acupuncture
- NICE:Management of chronic insomnia disorder and insomnia symptoms
まとめ
ツボ押しやお灸は、眠れないときのセルフケアの一つとして考えられますが、不眠症を治すと断定できるものではありません。
眠れない状態が続く、日中の生活に影響がある、いびきや気分の不調がある場合は、ツボやお灸だけで対応せず、医療機関へ相談してください。






