ことわざ「七年の病に三年の艾を求む」の意味と教訓:お灸の歴史と現代への応用

七年の病に三年の艾を求む「七年の病に三年の艾(もぐさ)を求む」ということわざは、古代中国より伝来した日本の伝統的な治療法であるお灸に関係することわざです。このことわざの意味や背景について解説します。

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七年の病に三年の艾を求むの意味

紀元前300年前後に中国の思想家である孟子が、上質なお灸をすえるもぐさをたとえに引用した言葉だといわれています。「七年の病に三年の艾を求む」は七年もの長い病気にかかってから、三年も乾燥させた質のよい艾を手に入れようとすることで、急場に臨んでからではどんな良策でも間に合わないたとえ。平生からの準備が大切だということをさします。

お灸と艾(もぐさ)

お灸は、艾(もぐさ)と呼ばれるヨモギの葉を乾燥させたものを使用する伝統的な治療法です。艾は、熱を持ち、ツボに直接的な温熱刺激を与えることで、気血の流れを改善し、体の自然治癒力を高める効果があります。

お灸の歴史

お灸の歴史は古く、紀元前にまで遡ります。古代中国で発展し、日本には奈良時代に伝わりました。平安時代には貴族や武士の間で広まり、江戸時代には庶民の間でも普及しました。お灸は、肩こりや腰痛などの慢性疼痛、未病、不定愁訴、リラクゼーションまで幅広い効果を持つとされています。

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