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鍼灸小話
鍼灸師のための解剖学入門⑧:大腿骨と股関節周囲のツボ
はじめに 大腿骨と股関節は、体重を支え、歩行や運動の基盤となる部位です。臨床では腰痛、股関節痛、変形性股関節症、下肢のしびれなど、多くの症状に関連します。鍼灸施術においても、股関節周囲のランドマークを理解することは、症状 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑦:骨盤(腸骨稜・ASIS・PSIS)と腰部経穴
はじめに 腰痛は鍼灸臨床で最も多い症状の一つであり、その評価と施術において骨盤は欠かせない基準点となります。特に腸骨稜・ASIS(上前腸骨棘)・PSIS(上後腸骨棘)は、腰部経穴を正確に取穴する際の必須ランドマークです。 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑥:胸骨・肋骨と胸部経穴の学び方
はじめに 胸部は呼吸器・循環器・消化器の機能と密接に関わり、鍼灸施術の中でも重要なエリアです。特に胸骨と肋骨は、胸部経穴を取穴する際の基準点として必須の知識になります。胸骨は縦の基準、肋骨は横の基準となり、両者を組み合わ […] -
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鍼灸師のための解剖学入門⑤:橈骨・尺骨のランドマークと前腕のツボ
はじめに 前腕は、日常生活で酷使される部位であり、スポーツや仕事でのオーバーユースによって症状が出やすい部分です。特に腱鞘炎、手関節痛、肘関節痛などは鍼灸臨床でも頻繁に扱われます。前腕の骨学的基盤を成すのが橈骨と尺骨です […] -
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鍼灸師のための解剖学入門④:上腕骨外側上顆と肘周囲のツボ
はじめに 肘は鍼灸臨床で頻繁に取り扱う部位の一つです。特に「肘の外側が痛い」という訴えは外側上顆炎(いわゆるテニス肘)としてよく知られており、鍼灸治療が奏功するケースも少なくありません。この肘外側の痛みの中心となるランド […] -
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鍼灸師のための解剖学入門③:肩甲骨の骨学と肩周囲のツボ
はじめに 肩甲骨は、鍼灸臨床において最も触れる機会の多い骨のひとつです。肩こり、肩関節周囲炎(五十肩)、頸肩腕症候群など、現代の臨床現場でよく訴えられる症状の多くに関わっており、その評価・施術に欠かせません。肩甲骨は胸郭 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門②:頸椎・胸椎の触診ポイントと関連ツボ
はじめに:頸椎・胸椎はツボの“縦軸” 鍼灸師にとって背骨は、取穴の「縦のものさし」として欠かせない存在です。とりわけ頸椎から胸椎にかけては、督脈や膀胱経の多くの経穴が並び、臨床で頻繁に使われます。しかし、学生の段階では「 […] -
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鍼灸師のための解剖学入門①:頭蓋骨のランドマークとツボ取穴の基準
はじめに:なぜ頭蓋骨を学ぶのか 鍼灸師にとって「骨」はツボを探すための座標軸です。特に頭部は経穴が集中しており、百会・攅竹・太陽など臨床で頻用されるツボの多くが頭蓋骨の骨学的ランドマークを基準に取穴されています。骨の位置 […] -
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鍼灸と腸脳相関の科学|迷走神経と消化・情動の生理学的つながり
はじめに:腸は「第二の脳」であり、免疫・情動の制御センター 腸管は、神経・内分泌・免疫系が高度に集積した“感覚—応答統合臓器”であり、「第二の脳(Second Brain)」と呼ばれるゆえんです。この腸と脳の双方向性ネッ […] -
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オキシトシンと鍼灸|絆ホルモンがもたらす鎮痛と情動安定
はじめに:オキシトシンは心と体をつなぐホルモン オキシトシン(Oxytocin)は、「愛情ホルモン」「絆ホルモン」などと呼ばれる神経ペプチドです。出産や授乳だけでなく、対人関係の安心感・ストレス緩和・痛みの抑制など、心身 […]