妊娠中に「このツボを押すと必ず流産・早産になる」と断定できる根拠は確認できません。一方、合谷・三陰交・至陰などを分娩や妊娠に関わる目的で自己判断で強く刺激することも勧められません。不調がある場合は、先に産科の担当者へ相談してください。出血や強い腹痛があればツボ押しをやめ、速やかに医療機関へ連絡しましょう。
「押してはいけないツボ」はどう考える?
合谷は手、三陰交は足首の内側、至陰は足の小指付近の経穴です。これらは伝統的に妊娠・分娩との関係が語られますが、家庭での指圧が流産や早産を起こす確率、また安全な刺激の強さは、確認した資料からは示せません。NICEの分娩誘発ガイドラインは、鍼による分娩誘発を支持する証拠がないとしています。鍼の知見をそのまま指圧の害や安全性の証明に置き換えることもできません。
妊娠中にツボ押しを希望するとき
妊娠週数、出血・腹痛の有無、切迫流早産などを指摘されているかを産科の担当者に伝え、目的と方法を相談してください。鍼灸を受ける場合は妊娠していることを施術者に必ず伝えます。強い痛みが出る押し方や、分娩を起こす目的の自己刺激は避けてください。
先に産科へ連絡したい症状
- 少量でも性器出血がある
- 強い腹痛、続く腹痛、規則的な張りや痛みがある
- 破水が疑われる、胎動が普段より少ないなど、いつもと違う症状がある
多量の出血、または出血に強い腹痛・めまい・失神を伴う場合は、直ちに緊急医療につないでください。ツボ押しで様子を見る理由にはなりません。
よくある質問
合谷を一度押したら流産しますか?
一度の指圧で流産すると示す根拠は確認できません。心配が続く場合や出血・腹痛がある場合は産科に相談してください。
妊娠後期なら至陰を押してもよいですか?
妊娠後期だから安全、あるいは陣痛を起こせるとは言えません。分娩に関わる目的での自己刺激は避け、産科の方針を確認してください。






