貝原益軒とは?
「腹八分」「医は仁術なり」などの言葉を残した貝原益軒(かいばら えきけん)は、1630年(寛永7年)に福岡藩士の家に生まれ、1714年(正徳4年)に85歳で亡くなるまでに、「養生訓」をはじめ多くの名著を残し、現代にも通づる健康感を提言した人物です。ウェルビーイングに注目が集まっている昨今により注目が集まっています。
貝原益軒の著作
養生訓
貝原益軒の代表作である「養生訓」は、健康と長寿のための生活指南書です。規則正しい生活習慣、バランスの取れた食事、心の健康、自然との調和など、現代にも通じる健康管理の方法が詳細に述べられています。「腹八分」という言葉はここから引用されています。
大和本草
「大和本草」は、日本の植物や動物、鉱物について記述した博物学書です。この書物は、日本の博物学の発展に大きな影響を与え、後世の研究者たちに多くの知見を提供しました。
本草綱目啓蒙
「本草綱目啓蒙」は、李時珍の「本草綱目」を基にした薬学書であり、日本における薬草学の発展に寄与しました。貝原益軒は、この書を通じて、薬草の効能や使用方法について詳しく解説しています。
貝原益軒の思想
貝原益軒は、儒教思想の教えを基にした教育を重視し、多くの弟子を育てました。彼の教育理念は、徳を重んじ、人々の心を育むことを目的としていました。また、実践的な知識の重要性を説き、学問と実生活の結びつきを強調しました。
貝原益軒の医学と健康への貢献
医師として貝原益軒は、病気になる前の未病の状態での対処に着目し、健康の維持と病気の予防など養生の重要性を説きました。彼の医学的な知識と経験は、「養生訓」などの著作に集約され、多くの人々に影響を与えました。
貝原益軒の晩年と影響
貝原益軒は85歳まで生き、多くの著作を通じて後世に影響を与え続けました。彼の思想と知識は、教育、医学、博物学など、さまざまな分野で評価され続けています。習慣、バランスの取れた食事、心の健康、自然との調和など、多くの健康維持のポイントが記されています。現代においても、その教えは多くの人々にとって参考になるものです。
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