便秘に効果的なツボ4選|鍼灸で腸を整える自然療法
便秘は、日本人の多くが悩む消化器系のトラブルです。
長期間の便秘はお腹の張りや肌荒れ、食欲不振などを引き起こし、健康と生活の質を低下させます。
そんな時におすすめなのが、**東洋医学の「ツボ押し」や「お灸」**によるケアです。
ツボを刺激することで、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促し、自然な排便リズムを整えることができます。
ここでは、便秘に特に効果的な4つのツボをご紹介します。
① 天枢(てんすう) — 腸の働きを活発にする代表ツボ
位置:おへそから指3本分、左右それぞれ外側にある位置。
効果:腸の動きを促進し、排便をスムーズにします。便秘改善の基本ツボとして知られています。
刺激方法:指の腹で軽く押しながら、円を描くようにマッサージ。朝晩1〜2分ずつ行いましょう。
💡 鍼灸師コメント
美容鍼灸でも「天枢」は腸内環境を整える目的でよく使われます。冷えやストレスによる便秘にも有効です。
② 合谷(ごうこく) — 全身の巡りを整える万能ツボ
位置:手の甲、親指と人差し指の骨が交わる部分。
効果:自律神経を整え、胃腸の働きを活性化。ストレス性便秘にも効果的。
刺激方法:反対の手の親指でやや強めに押し、5秒キープして離す。これを3〜5回繰り返します。
💡 ポイント:肩こり・頭痛・生理痛などにも使われる“万能ツボ”。デスクワーク中にも手軽に押せます。
③ 足三里(あしさんり) — 消化機能を高める最強のツボ
位置:膝の皿の下、外側に指4本分下がったあたり。スネの骨の少し外側。
効果:胃腸の働きを整え、全身の代謝を高めるツボ。慢性便秘や食欲不振にも効果があります。
刺激方法:親指でゆっくり押し込みながら、円を描くようにマッサージ。左右各1〜2分程度。
💡 豆知識:「足三里」は“長寿のツボ”としても有名。定期的に刺激することで全身の健康維持に役立ちます。
④ 大腸兪(だいちょうゆ) — 大腸の働きをサポートするツボ
位置:腰のくびれの高さで、背骨から指2本分外側(左右対称)にあります。
効果:大腸の機能を助け、腸内ガスや便の滞りを改善します。冷え性便秘にもおすすめ。
刺激方法:親指でゆっくり押して離す動作を5〜10回ほど繰り返します。
💡 セルフケアのコツ:腰を温めながら押すと、血流が促進されより効果的です。
ツボ押しの効果とポイント
ツボ押しは、体の自然治癒力を高める東洋医学的アプローチです。
腸の働きを活発にすることで、便秘だけでなく冷えやむくみ、肌荒れの改善にもつながります。
効果を高める3つのポイント
- リラックスした状態で行う
深呼吸をしながら優しく刺激すると、自律神経が整い腸が動きやすくなります。 - 継続が大切
即効性よりも“続けることで改善”を意識しましょう。毎日の習慣化がカギです。 - 優しく刺激する
強く押しすぎると筋肉や内臓に負担をかける場合があるため、“気持ちいい程度”を意識します。
お灸の活用で腸を温める
お灸は、ハーブの女王と呼ばれるヨモギを原料とする**艾(もぐさ)**を使い、ツボに温熱刺激を与える伝統的な療法です。
腸やお腹を温めることで、自律神経を整え、冷えによる便秘にも効果を発揮します。
特に「天枢」「足三里」「大腸兪」に台座灸を使用するのがおすすめです。
直接火を肌につけない**台座灸(温灸タイプ)**なら自宅でも安全に使用できます。
⚠️ 火を扱うため、使用時は必ず取扱説明書を確認し、安全な環境で行いましょう。
参考:セイリンの「台座灸ヨモニコ」シリーズ
便秘改善のセルフケアまとめ
便秘の改善には、腸の動きを整える日々の積み重ねが大切です。
ツボ押しやお灸は、薬に頼らず自然な方法で腸を活性化させることができます。
- 天枢・合谷・足三里・大腸兪の4つのツボを毎日刺激
- 水分補給・規則正しい生活・バランスの取れた食事も意識
- 慢性便秘が続く場合は、鍼灸師や医師に相談
体の内側から整えて、スッキリ快適な毎日を目指しましょう。
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