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鍼灸小話
鍼灸師のための内臓解剖学⑳:肺脾の関係 ― 呼吸と消化をつなぐ臓腑ネットワーク
はじめに 東洋医学では、肺と脾は「気血生成の中心」として密接に関係しています。脾は飲食物を「水穀の精微」として吸収・転化し、肺はその精微を気として全身へ分布させます。つまり、脾が物質的なエネルギーをつくり、肺がそれを呼吸 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑲:心脾の関係 ― 思考と消化をつなぐ精神生理の調整
はじめに 東洋医学における「心脾関係(しんぴかんけい)」は、感情と消化機能の連携を示す重要な理論です。心は「神を蔵し血を主る」、脾は「気血を生じ運化を司る」とされ、思考・記憶・感情・消化といった人間の精神生理活動の中心を […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑱:肝肺の関係 ― ストレスと呼吸をつなぐ臓腑連携
はじめに 肝と肺は、東洋医学において「気の昇降と調整」を司る重要な臓腑です。肝は全身の気の流れを調え、情動や筋肉の緊張をコントロールします。一方で肺は「気を主り」、呼吸によって清気を取り込み、身体全体に配布します。 この […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑰:肺腎の関係 ― 呼吸と代謝のリズムをつなぐ臓腑調整
はじめに 東洋医学では「肺腎相生(はいじんそうせい)」という考え方があり、肺が「気の上流」、腎が「気の下流」として、互いに呼吸と代謝の循環を支え合っています。肺は呼吸によって外界の「清気」を取り込み、腎はその気を全身に循 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑯:心腎の関係 ― 精神と身体をつなぐ深層のバランス
はじめに 心と腎は、東洋医学で「上焦(精神)と下焦(生命力)」を結ぶ二つの極として捉えられます。心は火の性質をもち、精神活動や血流を司り、腎は水の性質をもち、精・生命エネルギー・体温を保持します。 この二者のバランスが取 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑮:脾腎の関係 ― 水分代謝と免疫を支える臓腑連携
はじめに 東洋医学において「脾腎関係」は、身体の水分代謝・免疫・代謝の基盤を支える重要な概念です。脾は飲食物を「気・血・水」に変換する源であり、腎はその「水」を貯蔵・排出し、体の温度とバランスを維持します。 この二者の連 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑭:肝腎の関係 ― エネルギーと回復力を支える臓腑の連携
はじめに 東洋医学では「肝腎同源(かんじんどうげん)」という概念があり、肝と腎は「血」と「精」を通じて互いに支え合う関係にあるとされています。肝は血を貯え流れを調え、腎は生命エネルギー(精)を蓄え成長と回復を支えます。 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑬:肝と心の関係 ― 感情と循環をつなぐ東洋医学的メカニズム
はじめに 東洋医学では、「肝は疏泄を主り、心は血脈を主る」とされ、両者は気血の流れと精神活動を司る密接な関係にあります。現代医学的にも、肝臓は代謝と血液貯蔵を担い、心臓は全身循環を維持する要。ストレスや感情の変化は、自律 […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑫:心肺の連携 ― 呼吸と循環がつくる生命リズム
はじめに 心臓と肺は胸腔内で隣接し、生命維持に欠かせない呼吸と循環の二大システムを構築しています。肺は外界から酸素を取り入れ、心臓はその酸素を含む血液を全身へ送り出す。この二つの臓器は絶えず協調し、「息」と「血流」という […] -
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鍼灸師のための内臓解剖学⑪:肝脾の連携 ― 「血」と「気」のバランスを保つ内臓の調和機構
はじめに 肝臓と脾臓は、東洋医学において「気血の調整」を担う二大臓器として密接に連動しています。肝は「疏泄(そせつ)」を司り、気の流れを調え、情緒を安定させる働きを持ちます。脾は「運化(うんか)」を司り、飲食物から気血を […]
