Q:首藤先生が1番好きな経穴はなんですか?
A:「風池(ふうち)」ですね。
最近になって気が付いたんですが
風池の硬い人は将来認知症になりやすいという感覚があります。
心臓から出た血液は前は総頸動脈を通って頭の中に入っている
後ろは椎骨動脈を通って頭に行って頭の循環をする
ところが後ろ側は、この筋肉から椎骨とか骨がありますから
なかなか硬いと流れが良くないので、
認知症や脳梗塞の恐れが出るんじゃないかなと思います。
繰り返し治療していますと、だんだん柔らかくなってきます。
成人以上の人は必ず風地の状態を観察して
そこに治療をする予防をするには
風池が1番大事にするツボということですね。
プロフィール
首藤傳明
鍼灸師。1932年大分県生まれ。
長年の臨床経験を持ち、鍼灸界に大きな影響を与えました。
主な経歴として、首藤鍼灸院を開業(1952年)し、大分県鍼灸師会会長を4期、日本伝統鍼灸学会会長を9年間務めました。鍼灸師向けの私塾「弦躋塾」の塾長であり、著書や講演活動を通じて、鍼灸技術や理念を国内外に広めました。
著書:経絡治療のすすめ





