Q:気至とはどういう意味か?
A:気至(きいたる)とはどういうことか?というと
治療をした、そうすると月にかかった雲が
スーッと取れて、こうこうと光が輝くように
非常にはっきりとした効果があります。
それが気至ということです。
鍼をしていると鍼の先から重たいところに
スッと入っていちゃうんですよ。
すっとやると突き抜ける、引くと今度はダメだ
ちょうどいいところに、
例えば、玉の硬いところに、真ん中に入った時が何ともいえない気持ちになります。
中国の古典では、魚を釣る時に釣り針、竿の先にぐるぐるっとくる、これが1番「気至」の感覚です。
そういう感覚が、1本1本の鍼に必ずついてくるはずです。
ついてこない時は、その鍼は効きません。
効果がないです。
そうですね。自分1人でやるのもいいですが、
いろんな人と話し合いをする。治療を相互にする。
ということで、腕も学問も刺激になりますからね。
間違いなく仲間達と勉強会をするのはいいと思います。
プロフィール
首藤傳明
鍼灸師。1932年大分県生まれ。
長年の臨床経験を持ち、鍼灸界に大きな影響を与えました。
主な経歴として、首藤鍼灸院を開業(1952年)し、大分県鍼灸師会会長を4期、日本伝統鍼灸学会会長を9年間務めました。鍼灸師向けの私塾「弦躋塾」の塾長であり、著書や講演活動を通じて、鍼灸技術や理念を国内外に広めました。
著書:経絡治療のすすめ






