Q:医師への東洋医学の伝え方で気をつけていることは?
A:非常に難しい問題です。
私は関係を持つ医師の先生方が多いです。
これは、もう私が医師に伝えたんじゃなくて
医師から私の方にやってくるんです。
そして東洋医学や鍼灸を教えてくださいと、
私が普通のドクターに声をかけて東洋医学に引っ張り込むというようなことは、したことがないです。
例えば、患者さんの足背動脈と後脛骨動脈を触ってみて脈がないと、
これはちょっとおかしいとなると、その場合は紹介状を書くんです。
紹介状には触診で脈が触れません。診ていただけませんか?と…
そういう現代医学的な面から言って、こういう紹介はしますが、
これは東洋医学では〇〇です。ということは全然言わないです。
それしかないかな?という風に思っているわけです。
プロフィール
首藤傳明
鍼灸師。1932年大分県生まれ。
長年の臨床経験を持ち、鍼灸界に大きな影響を与えました。
主な経歴として、首藤鍼灸院を開業(1952年)し、大分県鍼灸師会会長を4期、日本伝統鍼灸学会会長を9年間務めました。鍼灸師向けの私塾「弦躋塾」の塾長であり、著書や講演活動を通じて、鍼灸技術や理念を国内外に広めました。
著書:経絡治療のすすめ






