Q:勉強会を通して鍼灸師に伝えたかった事
A:私は、勉強会(弦躋塾)を設立する当時に持っていたものを
全ての経験を出そうと学問・技術・ツボの取り方(実技)
それから古典を自由に使ってください。
そういう気持ちでした。
その代わりの謝礼はいただきません。
31年間無償でボランティアでやりました。
その考えになったのは、天台宗の宗祖である最澄の言葉に
忘己利他という言葉があります。
己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり
自分のことではなくて、自分以外の人の事を考えて、
その人が喜ぶようなことをしてみなさい。
必ず幸せになりますよという言葉です。
私が思うに間違いなくそうですね。
だから私は、この言葉を知って以来ずっと
自分のことも考えますけど
他人のことを第1に考えてやる事を心がけています。
プロフィール
首藤傳明
鍼灸師。1932年大分県生まれ。
長年の臨床経験を持ち、鍼灸界に大きな影響を与えました。
主な経歴として、首藤鍼灸院を開業(1952年)し、大分県鍼灸師会会長を4期、日本伝統鍼灸学会会長を9年間務めました。鍼灸師向けの私塾「弦躋塾」の塾長であり、著書や講演活動を通じて、鍼灸技術や理念を国内外に広めました。
著書:経絡治療のすすめ






