生理痛には「温めるケア」が効果的
生理痛は、多くの女性が毎月感じる不快な症状のひとつです。
「下腹部が重い」「腰がだるい」「冷えがつらい」など、症状は人によってさまざま。
そんなときにおすすめなのが、“温める”ことで痛みを和らげる温活ケアです。
東洋医学では、生理痛の多くは「冷え」や「血の滞り(瘀血:おけつ)」が原因と考えられています。
体を温め、血行を良くすることで、子宮まわりの緊張がほぐれ、痛みが和らぎます。
生理痛を温めるメリット
- 血行促進
体を温めることで血流が改善し、子宮の血行不良による痛みを軽減します。 - 筋肉の緊張緩和
温めることで筋肉のこわばりがほぐれ、子宮の収縮による痛みがやわらぎます。 - リラックス効果
温かさは自律神経のバランスを整え、副交感神経を優位にしてストレスを緩和します。
生理痛を温めて和らげる7つの方法
① ホットパック・カイロ
使い方:お腹や腰にホットパックやカイロを当て、じんわり温めます。
効果:血流促進・子宮の緊張緩和に効果的。
注意点:直接肌に当てず、布で包んで使用しましょう。
💡 ポイント:生理が始まる前から温めておくと、予防効果もアップ。
② 温熱シート
使い方:下腹部に市販の温熱シートを貼って、持続的に温めます。
メリット:外出時にも使いやすく、長時間温かさを保てます。
注意点:長時間使用でかぶれや赤みが出たら使用を中止しましょう。
③ 湯たんぽ
使い方:湯たんぽをタオルで包み、お腹や腰に当てて温めます。
効果:じんわりと深部まで温まり、血流改善に効果的。
注意点:お湯の温度は60℃前後のぬるめが安全です。
④ 温かい飲み物
おすすめ:白湯・生姜湯・カモミールティー・よもぎ茶。
効果:内側から体を温め、自律神経を整える効果があります。
注意点:熱すぎる飲み物は逆効果になるので、40〜50℃程度が理想。
⑤ ぬるめのお風呂
使い方:38〜40℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かります。
効果:体の芯から温まり、リラックス効果も抜群。
注意点:長湯は体力を消耗するため15〜20分を目安に。
⑥ お灸
使い方:お灸をツボに置き、体を内側から温めて血行を促します。
準備:市販の台座灸(例:セイリン「ヨモニコ~yomonico~」)を使用。
時間:1ツボにつき5分程度。1日1回が目安です。
注意点:やけど防止のため、熱すぎると感じたらすぐに外しましょう。
💡 お灸のメリット:ツボ刺激+温熱効果で「冷え」と「痛み」を同時にケアできます。
⑦ ツボを温める温活ケア
東洋医学では、ツボを温めることで「気・血」の巡りを整え、
生理痛の根本改善が期待できます。特に以下の2つが重要です👇
🌿 三陰交(さんいんこう)
- 位置:足の内くるぶしの上、指4本分上の骨の後ろのくぼみ。
- 効果:婦人科系トラブル全般に効果的。生理痛・冷え・むくみに◎。
- 温め方:お灸・温熱シート・ホットパックを使ってじんわり温める。
🌸 気海(きかい)
- 位置:おへそから指2本分下。
- 効果:腹部の血流を改善し、下腹部の冷えをやわらげます。
- 温め方:湯たんぽやお灸で温めると体の芯までポカポカに。
温活のコツ
- 生理前から始める:生理開始前3〜5日から温めを始めると予防効果が高まります。
- 冷え対策を習慣に:日常的に足元・腰回りを冷やさない工夫を。
- ストレスケアも大切:温めと同時に、リラックスできる時間を意識しましょう。
生理痛を温めて和らげるまとめ
生理痛の緩和には、体を「温める」ことが何よりも大切です。
ホットパック、温熱シート、湯たんぽ、温かい飲み物、お風呂、そしてお灸など、
ライフスタイルに合わせて温活ケアを取り入れてみましょう。
東洋医学では、「冷えは万病のもと」といわれます。
体を温め、血流を整えることで、薬に頼らず自然に生理痛を和らげることができます。
自分に合った温活法を見つけて、快適な毎日を過ごしましょう。
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